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「攻守」が交替しただけの与野党

Posted August. 04, 2017 10:50,   

Updated August. 04, 2017 11:11

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「攻守」が交替しただけの与野党
「NSC(国家安全保障会議)も日本より遅く、米首脳との電話会議も日本より遅かった」

先月28日の北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星(ファソン)14」の発射後、野党自由韓国党から出た発言ではない。北朝鮮の4回目の核実験から2日経った昨年1月8日、当時野党だった「共に民主党」の田炳憲(チョン・ビョンホン)最高委員(現大統領政務首席秘書官)の発言だ。

田氏は当時、最高委員会議で、「最前方にいて最も直接的な当事国である韓国政府はなぜこのようにのろまでカメのような対応なのか」とし、「周辺国の顔色だけうかがい、遅れて言いなりになるだけの無能力、無責任、無気力の『3無外交』では現在の問題を解決できない」と言い放った。当時、朴槿恵(パク・クンへ)大統領は、中国の習近平国家主席と北朝鮮の核実験強行から1ヵ月後に電話会談し、迅速な対応ができなかったと非難されたのは事実だ。

1年7ヵ月前、当時の朴槿恵政府に対する田氏の批判は今、文在寅(ムン・ジェイン)政府にブーメランとなって戻ってきた。あの時と同じようにNSCの開催は日本より遅く、挑発から6日が経った3日も、米国のトランプ大統領は安倍晋三首相と52分間電話会談したにもかかわらず、文大統領と北朝鮮に対する協力に向けて電話会談をしたという話は聞こえてこない。大統領府関係者は、「議題もないのに無条件電話会談できるものではない」と言ったが、保守陣営では「韓米政府間の同盟にひびが入ったのではないか」(自由韓国党・羅卿ウォン議員)という憂慮の声が出ている。

政界では、「安保に与野党はない」としばしば言われる。しかし現実は、超党派で対応しなければならない安保問題で、政権が交代すれば位置だけ変えて相手を攻撃するのがすべてだ。実質的な議論はなく批判だけする韓国政治の「素顔」を再び見せている。前政権で大統領府報道官を務めた自由韓国党の閔庚旭(ミン・ギョンウク)議員は2日、「文大統領のやり方を見ると、無能、無気力、無責任の『3無政権』」と述べ、田氏と全く同じ言葉で大統領を批判した。

前政権のある参謀は、私的な席で、「いつでも必要な時に電話会談できるほど韓国が米中首脳を思うままにできないのが現実」と吐露した。安保危機の中、韓国が直面した状況は容易くないということだ。相次ぐ北朝鮮のミサイル挑発に国民が安心するためには、安保問題だけは与野党が消耗的な論争から脱して政府と膝を突き合わせる姿を見せなければならない。



宋贊旭 song@donga.com