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対北朝鮮拡声器放送

Posted July. 17, 2017 09:22,   

Updated July. 17, 2017 09:33

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論山(ノンサン)訓練所の朝は活気に満ちた歌で始まった。軍歌のほかに健全な歌謡もよく聴いた。「東方の美しい大韓民国、私の祖国・・・」。約30年前、訓練兵の時に聴いた「祖国賛歌」のような歌は、猛暑での訓練中にもメロディと歌詞がずっと頭の中で流れたものだ。「耳の虫(ear worm)」という現象だ。厳しい世相と一致しない歌もしょっちゅう聴いていると、疑問を抱くこともなくなる。驚くべき反復の効果だ。

◆コブギ、ヤン・ヒウン、Friends、トゥルグックァ、イム・チャンジョン、GFRIEND・・・。昨年、最前方の北朝鮮兵士たちが最もよく接した韓国の歌手だ。IU、少女時代、BIGBANGなどK-POPスターも漏れることはない。軍の心理戦団が500ワット級の大型スピーカー48個で構成された拡声器で彼らの歌と韓国の発展の様子、北朝鮮の内部実状などを伝える放送を軍事境界線の向こう側に送る。人民軍は自分でも気づかずに口ずさんだり、何のことかと耳を傾けることだろう。金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の異母兄弟の金正男(キム・ジョンナム)氏毒殺といったニュースはどれほど気になるだろうか。

◆先月13日、京畿道漣川(キョンギド・ヨンチョン)で帰順した北朝鮮の警戒兵は、「北朝鮮への拡声器放送を聴いて、韓国の発展に憧れるようになった」と話した。拡声器が北朝鮮を最前方で揺さぶる効果を上げているという証拠だ。2015年8月、地雷挑発の報復で韓国軍が11年ぶりに北朝鮮に対する拡声器放送を再開した時、北朝鮮は高射砲を撃って激しく反発した。後に南北高官級接触で中止を頼んだのも、拡声器で自由と真実が伝わることを恐れたためだ。

◆政府が近く、北朝鮮に軍事実務会談を提案するという。文在寅(ムン・ジェイン)大統領がベルリンで、休戦協定64年となる27日を期に、南北が軍事境界線で軍事的緊張を高める一切の敵対行為を中止することを提案したことによる措置だ。北朝鮮に対する拡声器放送の中止が交渉のテーブルに上るという観測も流れている。北朝鮮はベルリン宣言を「寝言のような詭弁」だと拒絶するのに、政府が性急だ。密かに拡声器放送を愛聴してきた北朝鮮軍人はどうするのか・・・。