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文・トランプ、北核を解決し「偉大な大統領」として記録されることを

文・トランプ、北核を解決し「偉大な大統領」として記録されることを

Posted July. 01, 2017 08:39,   

Updated July. 01, 2017 08:39

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領と米国のトランプ大統領が30日、ワシントンで初の首脳会談を行い、北朝鮮核問題や韓米自由貿易協定(FTA)など主要懸案を協議した。両首脳が米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備や北朝鮮核問題の解決策をめぐって意見の相違を露呈するかも知れないという一部の憂慮に反し、友好ムードの中、堅固な韓米同盟を繰り返し確認したことは肯定的だ。今年1月と5月にそれぞれ就任したトランプ大統領と文大統領が、今後数年間、韓半島と国際社会の平和と繁栄に向けて協力するには互いに信頼できるパートナーシップを構築することが何よりも重要だ。

文大統領は、首脳会談に先立ち歓迎夕食会で、「トランプ大統領はどの大統領も成しえなかった北朝鮮の核問題解決で偉大な大統領になる」とし、「トランプ大統領の強力な力を基盤にした外交に全面的に共感する」と述べた。トランプ大統領は夕食会後、「韓国大統領との非常に良い会談を終えた」とし、「北朝鮮および新たな貿易協定を含め多くの主題を議論した」とツイッターに書いた。文大統領が対北制裁と圧迫強化の必要性に共感し、韓米FTAに対しても事実上改正など再協議で合意したのではないかという観測が流れている。大統領府関係者は、「両国首脳間の対話は終始率直で真摯になされ、韓半島をめぐる様々な懸案が建設的に議論された」と伝えた。互いに言うべきことは言いながら相手を配慮したという意味のようだ。

今回の訪米で、文大統領は自身の進歩指向に対する米国の朝野の憂慮を払拭するために努力した。文大統領は米議会指導部との懇談会で、「THAAD配備を覆すのではないかという疑問は捨てていい」と述べ、開城(ケソン)工業団地・金剛山(クムガンサン)観光再開についても、「今は簡単にできない。米国との緊密な協議が必要な問題だ」と釘をさした。保守政権とほぼ相違のない認識だ。候補時代には票を意識して理想に偏った公約をしたとしても、大統領になった今は大韓民国の対内外の与件を直視し、国益のために現実的な政策路線を歩むことは当然のことだ。この機に、文大統領が一部の左派市民団体の親北朝鮮・反米行動と明確に線を引く必要がある。

米国は29日、北朝鮮の核とミサイル関連企業の金融取引を支援した疑いで中国の丹東銀行をマネーロンダリング憂慮機関に指定した。2005年のマカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)銀行に対する制裁と同じ措置を取ったことは、中国が核問題解決に向けてさらに乗り出すよう求める強力な圧力だ。米国が中国の反発による対中関係悪化もいとわない状況で、文大統領が北朝鮮との交流・協力、対話再開に欲を出すなら、歩調を合わせることはできない。文大統領は今回、韓米が軍事安保同盟を越えて「包括的戦略同盟であり偉大な同盟に跳躍する」というビジョンを提示した。そのためには韓米が自由民主主義に対する価値と信念を共有し、同盟関係が両国の政権交代で揺れないようにしなければならない。韓米同盟のグレードアップに向けて文大統領とトランプ大統領が一層緊密に意思疎通しなければならない。