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クラシックの旋律に草虫も鳴く平昌大関嶺音楽祭

クラシックの旋律に草虫も鳴く平昌大関嶺音楽祭

Posted June. 27, 2017 08:38,   

Updated June. 27, 2017 08:39

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昼間はうだるような暑さだったが、太陽がゆっくり沈み始めると山から冷たい風が吹いてくる。テントのような公演会場は四方が開かれているので、室内でも山風を感じることができる。耳を澄ますと虫の鳴く声が聞こえる。クラシックの旋律と自然の音が一つになる。ここは、平昌大関嶺(ピョンチャン・テグァンリョン)音楽祭が開かれる江原道(カンウォンド)平昌郡アルペンシアのミュージックテント公演会場。

公演中に虫の鳴き声と自然の風を感じることができる第14回平昌大関嶺音楽祭が来月18日から8月8日まで、アルペンシア・リゾート・コンサートホールなど江原道一帯で開かれる。毎年、特定テーマで開かれる平昌大関嶺音楽祭の今年のテーマは、「偉大なロシアの大家たち」だ。チャイコフスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチなど偉大な作曲家を輩出したロシアの音楽を集中的に披露する予定だ。

音楽祭の芸術監督を務めるヴァオリニストの鄭京和(チョン・ギョンファ)氏は、「ロシア音楽を考えて真っ先に浮ぶ単語はおそらく『大家』だろう。ロシア出身の作曲家の偉大な名曲が今回の演奏会で演奏される予定だ」と話した。

マリインスキー歌劇場管弦楽団が韓国を訪れる。これらは、ザウルベク・クッカエフの指揮でプロコフィエフのオペラ「三つのオレンジへの恋」(7月29日)を韓国で初めて披露する。ロシアを代表する弦楽四重奏団「ボロディン弦楽四重奏団」(7月27、29日、8月3日)も初めて参加する。

開幕公演(7月26日)は「韓中日コンサート」という副題で開かれる。2018年の平昌冬季五輪、2020年の東京五輪、2022年の北京冬季五輪など、アジアで続く五輪大会を文化五輪として成功させるという望みを込めた。キム・テクスの「平昌のためのファンファーレ」(8月2日)など委嘱曲3曲も紹介される。

平昌大関嶺音楽祭は2004年に冬季五輪誘致を目指して始まった。来年の五輪開催以降、音楽祭が継続して開かれるかは未定だ。冬に開かれる平昌冬の音楽祭は、来年の第3回で幕を下ろす予定だ。芸術監督のチェリスト、鄭明和(チョン・ミョンファ)氏は、「初めの頃は音楽家の招請も大変だったが、今は世界的に良く知られた韓国を代表するクラシック祭になった」とし、「五輪後も音楽祭が続くことを望む」と話した。



金東昱 creating@donga.com