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米CSIS所長、「THAADをなぜ先送りするのか、文大統領は質問を受けるだろう」

米CSIS所長、「THAADをなぜ先送りするのか、文大統領は質問を受けるだろう」

Posted June. 26, 2017 08:59,   

Updated June. 26, 2017 08:59

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「正直に言って、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、高高度防衛ミサイル(THAAD)の追加配備を先送りする本当の理由がよく分からない。ワシントンで多くの質問を聞くことになるだろう。しかし、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の時も討論と交渉の末に実を結んだ韓米同盟だ。今回もうまく解決するだろう」。

米ワシントン外交安保分野の最高シンクタンクの1つである戦略国際問題研究所(CSIS)のジョン・ハムレ所長(67)は23日(現地時間)、東亜(トンア)日報との単独インタビューで、29日に始まる韓米首脳会談についてのように話した。李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クンへ)など韓国の大統領と任期初期に会ったハムレ所長は、文大統領がワシントンで行う基調演説を準備し、文大統領と単独対談も行う予定だと、CSIS側は明らかにした。以下は主な内容。

――韓米両国に最も重要な1週間になりそうだ。韓米首脳会談の成功のために文大統領がしなければならないことを1つ挙げるなら…。

「トランプ大統領との良好な関係をつくることだ。文大統領は今後5年間、トランプ大統領も特別なことがなければ任期が4年残った。共にする時間が多いため、人間的に意思疎通して理解することが最も重要だ」

――THAAD問題で韓米間の乱気流がいつよりも激しい状況だ。

「その点で、最近の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官の振る舞いは残念だ。問題の発言(ウッドロー・ウィルソンセンターで明らかにした『北朝鮮が挑発を中止すれば韓米合同軍事訓練の縮小を米国側と協議する』)に接したワシントンの人々は文特別補佐官が『挑発的で波紋を起こした』と考えている。特別補佐官としてこのような時には気を付けなければならない」

――文大統領がなぜTHAAD配備を延期したと考えるか。

「その理由を私はよく分からない。先日、私の長年の友人である鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安保室長がワシントンを訪れてTHAAD論議を説明した後も、大統領府では依然としてTHAADに対する論議を量産している。ワシントンの人々は最近、『米国が韓国になぜTHAADを配備するのか。在韓米軍も保護するが、同盟である韓国を保護しようとするのになぜなのか』という自問自答をし、複雑な心境であるのが事実だ」。

――文大統領がTHAAD配備を延期した背景の1つに環境影響評価を挙げたが…。

「環境影響評価と関連する韓国法はもとより韓国の政治力学を尊重する。しかし、ワシントンでは北朝鮮の脅威が高まる状況で1日も早く配備すべきだということに変わりはない」

――トランプ政権が在韓米軍撤収を考えるか。

「在韓米軍は同盟である韓国を保護し、同時に東アジア太平洋地域で米国の利益を守る砦だ。どんな困難があっても在韓米軍の撤収は想像に終わるほかない。私が知る限り、トランプ政権で撤収議論はなかった」

――文大統領が最近、年内の南北対話に対する強い意欲を表明した。韓国は核挑発の中止、米国は非核化を対話再開の条件に掲げて温度差がある。

「同盟間にも事案を見る視点が異なることもある。しかし、私たちは北朝鮮が挑発を止めて国際社会で責任ある一員になるようにする同じ目標を持っている。ディテールは違うが、いくらでも両国は調整できる」

――文在寅政府が「盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府2.0」と見るか。

「文大統領は盧武鉉前大統領の最後の秘書室長だった。文在寅政府が盧政府と似ていたり連続性を持つのはそう考えると当然のことだ。しかし、盧政府時代にも韓米両国は多くの難題を討論を通じて解決した。イラク派兵を決め、韓米自由貿易協定(FTA)を推進した。当時の官僚に会えば、「長い討論と論争を経たが、結局どうにかやり遂げた」と話す。文政府でも韓米両国は多くをやり遂げると考える。それが同盟であり友だ」



李承憲 ddr@donga.com