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韓進が建設した米西部の最高層ビルが新しいランドマークに

韓進が建設した米西部の最高層ビルが新しいランドマークに

Posted June. 26, 2017 08:44,   

Updated June. 26, 2017 08:45

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韓進(ハンジン)グループが、米ロサンゼルス中心部の古いホテルを超高層ビルに再誕生させ、米西部地域の新しいランドマークを立てた。1兆ウォンを超える投資にロサンゼルス市も税金減免で応え、28日(現地時間)の米首脳会談を控え、両国経済協力の新しい成功事例として記録された。

韓進グループは23日(現地時間)、ロサンゼルス市ウィルシャー街とフィゲロアとの間にある「ウィルシャーグランドセンター」の開館式を行ったと、25日明らかにした。同日の行事には、韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長や大韓(テハン)航空の趙源泰(チョ・ウォンテ)社長、ACマーティン社のクリス・マーティン最高経営責任者(CEO)などが出席した。

韓進グループは1989年、15階建てのウィルシャーグランドホテルを買収後、改造して使用してきたが、2009年、ホテルを最先端ホテル・オフィスビルへと変貌させる計画を発表した。いわば、「ウィルシャーグランドプロジェクト」だ。その後8年間、10億ドル(約1兆1300億ウォン)を投資して高さ335メートル、73階建ての超高層ビルに建て替えた。1〜10階は商業空間とコンベンション施設、11〜30階はオフィス、31〜73階はホテルの客室・ロビー・付属施設で埋めた。ウィルシャーグランドセンターは、既存のロサンゼルス最高層ビルであるUSバンクタワーよりも20メートルさらに高い。米西部最高層ビルである。

同日、趙亮鎬韓進グループ会長は、ウィルシャーグランドセンターの開館式で、「個人的な夢の頂点であり、ロサンゼルスとの約束を果たした」と格別な所感を明らかにした。趙会長は、米国で高校を卒業し、南カリフォルニア大学(USC)で経営学を勉強した。プロジェクト発表後、米国の景気後退と莫大な費用負担などで難関も多かったが、趙会長が意地を張って計画を推進した結果、実を結んだ。韓進グループの主力会社である大韓航空は、米国内13の都市に就航する米国内最大規模のアジアの国の航空会社であり、ロサンゼルスに米州地域の本部を置いている。

今回のプロジェクトで、米国内雇用創出効果も注目を集めている。ドナルド・トランプ米大統領が就任後、外国企業の米国への投資と雇用創出を強調しているからだ。韓進グループによると、ウィルシャーグランドセンターの工事期間に1万1000件の雇用が生じ、税収効果は8000万ドルにのぼる。オープン後は約1700件の雇用と毎年1600ドル以上の税収創出が予想される。

ロサンゼルス市も韓進グループの投資に応えて、今後25年間、宿泊料金の14%相当の宿泊税(TOT)の免除を決めた。韓進グループとしては6000万ドルの税金を節約できるようになった。韓進グループは、ウィルシャーグランドセンターの開館が新たに発足した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の体制で、韓米関係の触媒剤として働くことを期待している。趙会長は、「地元の同胞たちには誇りの象徴であり、韓国企業には、米国投資誘致の良い例であってほしい」と語った。



鄭旻志 jmj@donga.com