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欧米人、年間8千人が「危険な平壌旅行」

欧米人、年間8千人が「危険な平壌旅行」

Posted June. 23, 2017 09:04,   

Updated June. 23, 2017 09:07

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「北朝鮮はむしろ犯罪がなく、車が多くないので交通事故もほとんどない。安全面で(犯罪が多い)米国のシカゴやマイアミより平壌(ピョンヤン)の道の方が散歩に良い」。

2012年からドイツで北朝鮮の観光商品を専門で扱ってきた旅行代理店「平壌トラベル」のアンドレ・ビティヒ代表は最近、北朝鮮内の外国人観光客の安全に関する東亜(トンア)日報の質問に「世界で最も安全な国」としてこのように主張した。

 

北朝鮮に行った米国人大学生オットー・ワームビア氏が拘束されて17ヵ月後に昏睡状態で帰国し、6日後に死亡するという惨劇が起こったが、世界各地で北朝鮮観光を扱う旅行代理店は盛況だ。本紙が、ドイツ、英国、中国、オーストラリアなど各国の北朝鮮専門の旅行代理店を取材した結果、核開発問題で国際社会の対北制裁が強化されたにもかかわらず、世界唯一の閉鎖国家に対する好奇心は依然として欧米人を北朝鮮に引きつけた。

ビティヒ氏は、「北朝鮮は海外観光客の統計を出さないが、年間8千人ほどと見ればいい」と話した。ドイツだけで毎年350~400人が北朝鮮を旅行する。ビティヒ氏は、「世界に北朝鮮旅行を扱う旅行代理店は100社以上ある」と話した。

ワームビア氏の旅行を斡旋した中国の旅行代理店「ヤング・パイオニア・ツアーズ(Young Pioneer Tours)」も先月、本紙とのインタビューで、「この3年間、毎年千人水準で振るわなかったが、今年は第2四半期まで実績が良く、年間1500人を期待している」と明らかにした。最近、ホームページ内の「よくある質問」コーナーの最初の「安全」に関する回答で、「あなたが何の話を聞いても彼らのイデオロギーを侮辱しないなら、北朝鮮は地球上で最も訪れるのに安全な国だろう」と書いた。ただ、ワームビア氏の事件の影響か、「北朝鮮を訪問する米国人に対する危険は大きいため、米国のパスポートを持つ観光客は扱わないことにした」と公示した。

 

同代理店は先月、本紙に、「まだ理由なく拘束された人は一人もいない」と明らかにし、まるでワームビア氏が法を犯したために拘束されたというニュアンスだった。ただ、「トランプ政権発足後、米国の観光客が多少減った」とし、「北朝鮮が他国より保険料が高くないが、北朝鮮観光を扱わない保険会社が多いため、チェックする必要がある」と強調した。



董正民 ditto@donga.com