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「難民の日」に舞い込んだボートピープル126人の惨事

「難民の日」に舞い込んだボートピープル126人の惨事

Posted June. 21, 2017 08:32,   

Updated June. 21, 2017 08:50

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先週、リビアの海岸で難民たちが乗っていたゴムボートが沈没して、少なくとも126人が死亡したことが、「世界難民の日」である20日、世界に伝えられた。内戦中のリビアを離れて欧州に脱出しようとしていた難民たちは、密入国ブローカーがボートのエンジンを盗んで逃げたため、船と一緒に海中に消えてしまい、なおさら心が痛い。

国際移住機関(IOM)は15日夜、リビアで約130人を乗せて欧州に向かっていたゴムボートが、エンジン停止により、突然海に沈んで、少なくとも126人が死亡したと、19日明らかにした。密輸業者らが提供したこのボートの搭乗者らは、そのほとんどがスーダン国籍であることが分かった。

通りかかっていたリビア漁船に助けられて命を救ったスーダン人2人とナイジェリア人2人は、他の難民船に移されて待った末、19日、イタリア・シチリア島北部のパレルモ港に到着した。彼らは、イタリア当局に、「船員が船のエンジンを分離した後、他の船に乗って逃げた」と主張し、「エンジンがなくなると、うちのボートに突然水が入り、船が沈没した」と陳述した。

アラブ放送「アルジャジーラ」によると、リビアの犯罪集団は、リビアからイタリアに向かう難民ボートを虎視眈々と狙っている。ボートを乗っ取って、エンジンなどの主要部品を盗んで売るためだ。罪のない難民がターゲット犯罪に無防備にさらされ、犠牲になっている。イタリア沿岸警備隊がこの数日間、中部の地中海で救助した難民は1100人にのぼると、AP通信は伝えた。この数週間、リビアから紛争と貧困を避けて、イタリア海岸についた難民は数十万人にのぼる。



趙은아 achim@donga.com