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元サンウリムのチャンワン、チャンフン兄弟、ブラックストーンズの初アブバム舞台に

元サンウリムのチャンワン、チャンフン兄弟、ブラックストーンズの初アブバム舞台に

Posted June. 19, 2017 09:25,   

Updated June. 19, 2017 09:26

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「サンウリム」はなかったが、あの歌と、あのメンバーたちがいた。

17日、ソウル市麻浦区弘益路(マポグ・ホンイクロ)にある「ハナツアー・ブイホール」で3人兄弟バンド「サンウリム」のメンバーキム・チャンフン(61)が結成した「キム・チャンフンとブラックストーンズ」の初アルバムのリリース記念コンサートが開かれた。

「私の心は荒れ地/冷たい風が吹く~」(サンウリム『荒れ地』)。キム・チャンフンが軋んだ歌声で大ベテランの本領を発揮した。

今年は、韓国の大衆音楽史に大きな足跡を残したバンド「サンウリム」デビュー40周年になる。末っ子、キム・チャンイク(1958~2008年)の不在でバンドは永久に解体された。キム・チャンワンは2008年に「キムチャンワン・バンド」を結成した。キム・チャンフンは、米国で働いている途中、音楽活動を再開し、昨年ソロ4集目の「胡蝶夢」をリリース。今年初めに帰国して「ブラックストーンズ」を結成した。

「私きょう、今夜は/暗いのが怖いわ~」。この日、キム・チャンフンはゲストのキム・ワンソンと「今晩」をロックバーバージョンで歌った後、もう一人のゲストを紹介した。「昨年の旧正月のとき、兄から突然『もっと曲を作って発表しれば』と言われたが、その言葉が自分に心臓に突き刺さってから再び曲を書き始めたんです。兄のあの一言がですね。『君の意味』の歌詞見たいですね。兄貴を紹介します」。キム・チャンフンがステージから消えると、ゲストで駆け付けたキム・チャンワン(63)がフォークギターを持って登場した。

ステージに二人が一緒に立つ瞬間は一度もなかった。音楽的にもお互いのために空間を明け渡した。キム・チャンフンがロックを全面に打ち出したのに対し、キム・チャンワンはフォークギターを弾きながら物静かに歌った。楽屋に乗り込んだ。二人の兄弟をようやく一緒に見ることができた。

「キムチャンワン・バンドもサンウリムを盛り込め切れていないんだなと、今日思いました。俺たちには、まだ叶えられていない夢があるんだ」(キム・チャンワン)。「2番目のバラード3部作(『回想』『独り言』『草野』)をはじめユニークな感性はサンウリムの資産だった」と話した。

二人が同じステージに立ったのは久しぶりだった。「2007年のサンウリムの米国コンサートが事実上最後だったんですね」(キム・チャンフン)。キム・チャンフンは、「今日正式にスタートしたブラックストーンズが深い海まで出て行ければ、キムチャンワン・バンドと一緒にできるのではないかな」とも語った。黒い石を意味するブラックストーンズは、3兄弟が子供時代に一緒に過ごしたソウル市の黒石洞(フクソクドン)から取った。

「(40周年を)祝うわけにはいかないですね。痛い記憶(キム・チャンイクの死亡)を思い返す時間にするわけにはいかないですから。しかし、二人で一つの声を出すことは美しいことですから、きっかけがあれば避けることはないでしょう」(キム・チャンワン)。

ゲストステージでギターの弦を1、2回弾いては、キム・チャンワンが声を整えた。「この貴重な時間を、歌で歌ってみます」。歌い始めた。

「人に内緒で大事にしてきた/私が欲しいのは/あなたと一緒に過ごしている時間…」(キムチャンワン・バンド『私が欲しいのは』)。



임희윤기자 イム・ヒユン記者 imi@donga.com