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若い演劇人を抱えた「演劇界のゴッドマザー」尹小晶の霊前に哀悼の波

若い演劇人を抱えた「演劇界のゴッドマザー」尹小晶の霊前に哀悼の波

Posted June. 19, 2017 08:49,   

Updated June. 19, 2017 08:50

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56年間、演技一筋の道を歩んできた「演劇界のゴッドマザー」尹小晶(ユン・ソジョン)氏の16日の死去(享年73歳・写真)のニュースが伝わると、演劇界では哀悼が相次いだ。

ソウル聖母病院に設けられた故人の葬儀場には、俳優の朴正子(パク・ジョンジャ)、孫淑(ソン・スク)、尹石花(ユン・ソクファ)、吉海蓮(キル・へヨン)、崔鍾元(チェ・ジョンウォン)、明桂南(ミョン、ゲナム)氏、演出家の李聖悅(イ・ソンヨル)、鄭鎭守(チョン・ジンス)氏をはじめ、故人と親しかった演劇人や知人らの弔問が続いた。文化体育観光部の都鍾煥(ト・ジョンファン)長官も17日、遺体安置所を訪れた。

演劇評論家であるソウル科学技術大学の金美都(キム、ミド)教授は、「故人は演劇界の『元老』でありながら、新しい作品を演技するたびに、新しい環境に合わせて自分を投げる準備ができていた。変身に長けているだけでなく、他の俳優たちとも調和のとれたアンサンブルを構築していた俳優だ」と言い、「演劇界が大きな星を失った」と話した。韓国演劇協会のチョン・デギョン理事長は、「故人は、特に若い演劇人たちを暖かく抱きながら母親のような役割を果たした方だ」と語った。

演技に対する故人の情熱は、年齢が顔負けするほどだった。故人の最後の舞台は、昨年、明洞(ミョンドン)芸術劇場に上がったフランス劇作家「フローリアン・ゼレール」の「母」だった。故人は、「空の巣症候群」に苦しむ主人公「アンネ」の焦りと虚しさを見事に演じたという評価を受けた。故人は当時、記者懇談会で、「神経性胃炎ができるほど困難な作業だが、演劇はこのような苦痛がなければ作業する意味がないと思う」と話したこともある。

故人の葬儀は、大韓民国演劇人葬で行われる。告別式は20日午前9時半、ソウル大学路(テハクロ)のマロニエ公園で、故人の同僚と先輩・後輩の俳優たちが見守る中で執り行われる。演劇人を代表して、俳優の孫淑と吉海蓮氏が弔辞を朗読する。遺族と演劇人たちは、遺影と一緒に故人がよく足を運んだ大学路のあちこちを立ち寄る予定だ。



趙鍾燁 jjj@donga.com