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国家災害事態のリーダーシップを目覚めさせる英メイ首相の墜落

国家災害事態のリーダーシップを目覚めさせる英メイ首相の墜落

Posted June. 19, 2017 08:47,   

Updated June. 19, 2017 08:47

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少なくとも58人の死者を出したロンドンの24階建ての高層アパート、グレンフェル・タワーの火災が英国政界に燃え移っている。保守党政府とメイ首相の誠意のない対応に怒った国民がメイ首相の退陣を求める中、総選挙の敗北の責任を問うて保守党強硬派まで背を向けたことで、メイ首相は一寸先も見えない立場に立たされた。議会で不信任が可決されれば、(欧州連合からの)「穏健な離脱(ソフトブレグジット)」に対する期待を一身に受けていたメイ首相は退くことになる。

移民者と低所得層が主に暮らしていた高層アパートの惨事は、火災警報器が作動せず、スプリンクラーの不備など先進英国で起こるとは想像もできない後進国型の人災だった。英政府は、火災発生後、全面的な公開調査を約束しただけで、火災の原因や人命被害の実態をまともに把握できず、行方不明者に対する情報提供や生存者に対する住居支援もできなかった。メイ首相は、労働党のコービン党首やロンドンのカーン市長と違って生存者と会おうとせず、政府の責任を問うテレビ司会者の質問に「おぞましい事故だった」と見当違いの返事だけを並べた。

メイ首相は、保守党政府の緊縮政策と福祉予算の削減、安全不感症が今回の火災を招いたという非難にもかかわらず、火災現場で消防隊員だけに会って帰った。後に生存者の避難する教会を訪れたが、デモ参加者の激しい非難を受けて追われるように現場を離れた。スタイルだけはきめていたが、国家的危機と災害に対処するリーダーシップの欠如を露呈した。

ロンドン火災は、2014年のセウォル号惨事とこれに対応した朴槿恵(パク・クンへ)大統領の無能さと「不通」を連想させる。当時、朴大統領もセウォル号犠牲者の家族に会おうとせず、セウォル号の焼香所で涙も流さず、事故の責任を兪炳彦(ユ・ビョンオン)一家に押しつけるような態度で怒りを買ったが、メイ首相も同じだ。ロンドン火災は、災害に対処する最高指導者の能力と資質がどれほど重要な徳性かを認識させる。