米国のトランプ政権が、「北朝鮮が核とミサイル挑発を中止すれば、条件なく対話に乗り出せる」という文在寅(ムン・ジェイン)大統領の提案に反論した。
国務省のナウアート報道官は15日(現地時間)、定例会見で、文大統領が6・15南北共同宣言17周年記念式の祝辞を受けて、「私たちの立場に変わりはない」と述べた。ナウアート報道官は、「米国が北朝鮮と対話して関与するには、北朝鮮が非核化に乗り出さなければならない。しかし、北朝鮮は今履行しているとは見えない」と強調した。
今月末の韓米首脳会談を控え、文大統領が自分の対北朝鮮基調を明らかにしたことに対してトランプ政権の対外政策を総括する国務省が異なる意見を提示したことから、高高度防衛ミサイル(THAAD)の追加配備の遅延問題などと相まって、両国の神経戦が激しくなるものと見える。
李承憲 ddr@donga.com