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文政府、3週間で「国定歴史教科書」を廃止

文政府、3週間で「国定歴史教科書」を廃止

Posted June. 01, 2017 08:41,   

Updated June. 01, 2017 08:42

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文在寅(ムン・ジェイン)政府発足から3週間で、国定歴史教科書が歴史の中に完全に消えることになった。国定歴史教科書を担当していた部署も解散する。教育部は、「中学歴史と高校韓国史教科書の発行体制を国定・検定混用から検定体制へと転換する内容に告示を改正した」と、31日明らかにした。

中高校歴史教科書は検定教科書のみを使用するように定めた「中高等学校教科用図書区分の再修正告示」が官報に掲載されることにより、約2年間社会的に論議を巻き起こしてきた国定歴史教科書は、公式に廃止の手続きが完了した。

教育部は、新しい検定教科書の適用時期も、2019年以降に先送りした。当初、来年から中学1年生と高校1年生は、新しい教育課程(2015改訂教育課程)を反映した教科書を使うようになっていたが、歴史科目は検定→国定→国定・検定混用へと教科書発行体制が次々と変わり、製作日程が遅れた。他の科目は、現在検定審査が詰めの段階だが、歴史科目はまだ審査本の執筆すら終わっていない。

これにより、教育部は、新しい検定歴史教科書を2019年度または2020年度から現場に適用する案を推進している。検定教科書製作に参加した出版社は、8月3日まで、検定教科書の審査本を提出しなければならなかったが、この日程も遅れるものとみられる。

国定歴史教科書業務を総括していた歴史教育正常化推進団も解散した。政府は、2015年11月に首相訓令に基づいて国定歴史教科書の業務を担当する推進団を新設した。首相訓令の効力が31日で期限切れになり、国定歴史教科書が正式に廃止され、推進団も解散した。北東アジア歴史歪曲への対応、新しい検定歴史教科書の開発支援など、既存に推進団が担当していた業務は、教育部の学校政策室が担当することになる。



柳德泳 firedy@donga.com