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大統領生家の復元

Posted May. 20, 2017 09:14,   

Updated May. 20, 2017 09:15

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李承晩(イ・スンマン)元大統領は、歴代大統領12人のうち唯一、生家に行くことができない。李元大統領の故郷が休戦ラインを越えた黄海道平山郡馬山面大慶里(ファンヘド・ピョンサングン・マサンミョン・テギョンリ)にあったためだ。李元大統領を感じることができる所は、しばらく暮らした梨花(イファ)荘ぐらいだ。他の11人の大統領は、幼年時代を察することができる生家がある。大統領が出生した所なら、何か違うだろうと訪れる人が少なくない。風水や発願の影がちらつく。

◆大統領の生家の中で豪華な邸宅と言えるのは、忠清南道牙山市(チュンチョンナムド・アサンシ)にある尹潽善(ユン・ボソン)元大統領の生家だ。尹元大統領は、10歳の頃まで瓦葺きの豪邸で暮らしたという。今も生家に過去の栄光が残っている。しかし、元大統領の生家はほとんどの本来の藁葺きの家に復元された。全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は昔の姿のまま復元するよう要請したという。慶尚北道亀尾市(キョンサンプクト・クミシ)の朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の生家の周辺は地方予算286億ウォンを投じて公園に変えている。2015年には朴槿恵(パク・クンへ)大統領の生家復元推進委員会が結成された。

◆慶尚南道巨済市(キョンサンナムド・コジェシ)が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の生家復元に乗り出し、非難世論が起こっている。文大統領自身も、「大統領選挙が終わってどれほど経ったと、このような話が出てくるのか」と不快感を示したという。大統領に就任して10日も経っていないのに、生家復元の話が出ることは前例のないことだ。しかし、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領と文大統領の2人を輩出した巨済市としては、観光客誘致の好材料と考えたのだろう。来年の地方選挙を控えた巨済市長が実績にしようという計算もあっただろう。

◆ベトナムの国父と称えられるホーチミンの生家は質素だ。戦争の時、住民たちが生家が爆撃で無くなることを心配して、屋根と壁を取り外して保管し、後に復元したということを読んだことがある。韓国の歴代大統領の生家のうち住民のこのような愛を受けている所がどれほどあるだろうか。いくつかの大統領の生家で忘れた頃に防火が起きるのが、韓国の現住所だ。寄付であれ税金であれ生家をいくら聖地のように美しく飾っても、大統領在任時の評価を覆すことはできない。