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韓国最高の発明品は訓民正音、ネット投票で30%の圧倒的支持

韓国最高の発明品は訓民正音、ネット投票で30%の圧倒的支持

Posted May. 19, 2017 08:44,   

Updated May. 19, 2017 08:44

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特許は発明を刺激し、発明は産業発展の基盤となった。15世紀にイタリア・ベネチアの経済復興は特許制度の始まりに後押しされた。産業革命の導火線となった18世紀の英国の蒸気機関も特許法の産物さった。米国が20世紀の経済を主導することができのは強力な特許制度のお陰だった。革新的な製品で地位を固めたグーグルとファイザー、アップルなどが代表的な企業だ。

韓国の場合、日本植民地支配下に統監府の特許局に登録された韓国人特許1号はチョン・インホの馬巣織帽子だったという。では、今の大韓民国を作った発明品は何だろうか?18日、特許庁が開庁40周年と第52回発明の日(5月19日)を迎え、韓国を輝かせた10大発明品を選定したが、それによると最高の発明品は「訓民正音」だった。専門家グループが選定した発明品25選に対して、ネットユーザーたちが今月2日から17日まで特許庁のフェイスブックを通じて実施したオンライン投票の結果だ。訓民正音は25品のうち30%を超える圧倒的な支持を受けた。

10大発明品のうち近代以前のものでは「亀甲船」(2位)と「金属活字」(3位)、「オンドル」(4位)、「瞻星台」(9位)、「挙重機」(10位)がそれに続いた。近代以降では「コーヒーミックス」(5位)、「イテリタオル(あかすりタオル)」(6位)、「キムチ冷蔵庫」(7位)、「天地人ハングルキーボード」(8位)が選ばれた。

訓民正音は「彦文」や「闇文字」などと言われて蔑視されたが、民族意識の自覚とともに「国文」、「国書」と言われるようになった。周時経(チュ・シギョン)先生によって「ハングル」という名を得た。我々の金属活字はクーテンベルグの金属活字より遥かに先行している。1377年、忠清北道清州(チュンチョンブクト・チョンジュ)の興德寺(フンドクサ)で印刷した世界初の金属活字印刷本「白雲和尚抄録仏祖直指心体要節」が、これを傍証する。韓国固有の暖房方法であるオンドルは、熱効率が優秀であるばかりか、経済的で故障があまりないのが特徴だ。

東西(トンソ)食品が「マクシム」のブランド名で1976年に開発したコーヒーミックスは、今や世界市場でもその名が通用するほどだ。イテリタオルは粗目の質感が垢をすっきり落とさないと気が済まない韓国人の入浴習慣ともぴったりだ。製品生産に使われた生地がイタリア製だったことからつけられた名前だ。今はアジアはもちろん欧米の国々でも使われるほどだ。

最初のキムチ冷蔵庫は1984年に金星(クムソン)社(今のLG)が開発して発売した。「技術の金星が、奥様たちに贈るもう一つの満足…」という新聞広告のキャッチフレーズが今も生々しい。「キムチは甕に入れて保存する」という伝統的な考え方が破られる瞬間だった。天地人ハングルキーボードは三星(サムスン)電子が1994年に開発した。縦線(I)と点(・)、横線(-)の三つの組み合わせですべての母音を作り出し、ソーシャルメディア(SNS)時代のハングル使用をけん引している。



池明勳 mhjee@donga.com