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文大統領関連グッズが高値で人気

Posted May. 12, 2017 08:55,   

Updated May. 12, 2017 08:56

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「大統領のメガネを売ります」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領当選直後の10日、このようなタイトルがインターネットの中古取引の掲示板に上がった。ラウンド型が特徴の定価60万ウォン代の「文大統領メガネ」は30~50万ウォンでオンラインマーケットを飾った。「文在寅」の名札がついた特戦士服も出回って30分で完売し、3Dプリンターで製作された文大統領の人形なども登場した。

文大統領のグッズ(派生商品)が溢れ、一部の商品にはプレミアムもついた。選挙直前に発売された文大統領が表紙を飾ったタイム誌のアジア版は、今は手に入らない。教保(キョボ)文庫などによると、6日から販売された「文大統領タイム誌」は1万部以上が完売した。2012年12月の大統領選挙後、朴槿恵(パク・クンへ)前大統領が表紙のモデルになったタイム誌がインターパークで1ヵ月間に30部売れたのと比較される。このような人気のため、雑誌の出版社は2万部を追加注文した。オンライン中古マーケットで、「文在寅タイム誌」は定価より1000ウォン高い8000ウォンで販売されている。

大統領選挙の遊説で使われた小道具の人気も高い。オンライン中古マーケットには、「記号1番文在寅」と書かれたジャンパーやTシャツを求める書き込みが溢れている。ある人が掲示板に「5万ウォンで買う」と書くと、別の人が「私は10万ウォンで買う」と書き込んだ。選挙当時、「共に民主党」で約1000冊を作って販売・配布した大統領選挙の政策公約集も定価の1万5000ウォンでも買いたいという人が出てきている。

安哲秀(アン・チョルス)氏の定価1万3000ウォンの自叙伝が、中古マーケットで400ウォンまで価値が下がっているのとは反対に、文大統領が出版した本は書店でコーナーが設置されるほど人気だ。教保文庫によると、文大統領の代表著書『運命』は、選挙前の7~8日に比べて、9~10日に売り上げが4倍に増えた。

こうなると大統領公式グッズの製作を求める声が高まっている。あるオンラインコミュニティでは「『文在寅1番街』を「大統領府1番街」に変え、大統領のサイン入り選挙ポスターなどを売り、収益は社会公益活動に使えばいい」という具体的な方法まで提示された。デザイン専門家だった「共に民主党」の孫恵園(ソン・ヘウォン)議員は、「昨年初めに製作したマグカップなどをまた作ってほしい」という要請を受けている。

米国など海外で大統領グッズは、大統領と国民を近づける象徴物として広く使われた。熊の猟を好む第26代ルーズベルト大統領(1858~1919)は、彼の愛称である「テディ」からクマの人形で死後100年近い今も愛されている。延世(ヨンセ)大学政治外交学科の金基正(キム・ギジョン)教授は、「グッズを通じて国民が大統領や政治に親しみを感じるという点で望ましい現象」とし、「政治参加を高めるなど政治文化の望ましい変化のためにもグッズを積極的に活用する必要がある」と強調した。



金培中 wanted@donga.com