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世界市場シェアの41%、プレミアムテレビはLGの「金の卵」

世界市場シェアの41%、プレミアムテレビはLGの「金の卵」

Posted May. 02, 2017 08:34,   

Updated May. 02, 2017 08:34

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「0.3%の市場で9.5%の売上」

LG電子のプレミアム戦略が、グローバルテレビ市場で「金の卵」を生んでいる。

1日、市場調査会社「IHS」によると、LG電子は世界テレビ市場の0.3%に過ぎない2500ドル(約285万ウォン)以上の製品群でで、昨年のテレビ売上の約10%を稼いだ。2015年の6.5%から3%ポイントも急増した。

2500ドル以上の製品をどれほど売っかが、プレミアムテレビ市場の主導権を把握できる指標となっている。LG電子は昨年、全世界の2500ドル以上のテレビ市場で40.8%のシェアで、三星(サムスン)を破って首位についた。2015年の21.3%から2倍近くも跳ね上がった。

世界のテレビ市場で、この価格帯の製品が占める割合はわずか0.3%(数量ベース)に過ぎないが、金額で計算すれば3.2%で、10倍も膨らむ。価格よりも価値を重視するプレミアム市場の特性上、柔軟な価格政策を展開できるからだ。

先月27日に公示されたLG電子の第1四半期(1〜3月)の業績でも、プレミアムテレビの存在感が確実に明らかになった。同期間テレビ事業を担当するHE事業本部の営業利益率は8.8%で、3822億ウォンの営業利益を上げた。伝統的なオフシーズンと原材料であるパネル価格の上昇にもかかわらず、第1四半期の史上最高値を記録したのだ。これまで最高業績を上げた昨年第1四半期に比べると、売上は73億ウォンが減少したが、営業利益は470億ウォンがさらに増えた。

LG電子がプレミアム市場で成功したのは、オーレッド(OLED・有機発光ダイオード)テレビによるところが大きい。LG電子は、1台当たりの価格が1000万ウォン台の最上位ハイエンド製品のオーレッドラインと、液晶表示装置(LCD)基盤のUHDテレビラインなどの次上位プレミアム製品を一緒に攻略する「デュアルプレミアム戦略」を展開している。

オーレッドテレビはLCDテレビと違って、バックライトなしに自ら光を出すので、製品の厚さが薄く、色はより精巧に表現できる。1月に「国際家電見本市(CES)2017」で披露したLGシグネチャオールレッドテレビWは、4ミリ弱の製品の厚さと高画質で「最高賞」を受賞した。

グローバルプレミアムテレビの最大激戦地と言われている北米市場でも、LGオーレッドテレビは最高級テレビに位置している。今年、米製品評価媒体「コンシューマーリポート」の性能評価でも、史上最高得点をマークし、1〜7位を総なめした。

プレミアムテレビの善戦は、下位製品が安定的に収益を上げることにも役立っている。通常、最上位ラインナップの販売が低迷すると、下部ラインナップの価格を下げなければならないので、全体収益に影響を及ぼす。しかし、LGは、最上位製品であるオールレッドテレビが高価にもよく売れており、「薄利多売戦略」を展開する必要がないので、全製品が適正価格を払ってもらいながらばらつきのない収益を上げている。

これにより、LG電子は準プレミアム群である2000〜2500ドル区間でも、全体売上の4.4%を実現した。この市場の規模は、数量的には0.2%、金額では1.1%の市場である。2500ドル以上の市場と合計すると、数量では0.5%、金額では4.3%である2000ドル以上の市場で、なんと13.9%の売上を上げた。

オーレッドテレビの需要がさらに増えれば、LG電子のプレミアムテレビ市場の主導権がさらに強固なものになると思われる。IHSは、オーレッドテレビの市場規模は2015年の10億ドルから、2016年は18億ドルへと、80%も成長したと発表した。成長が続いており、今年は29億ドル、来年は43億ドルに達するだろうと見込んだ。



申東秦 shine@donga.com