ラリー・キング氏、「トランプ氏のように自尊心の強い人に会ったことがない」

「トランプ大統領のように自尊心の強い人は会ったことがない」

米ＣＮＮ放送の看板トークショーの司会者だったラリー・キング氏（８４）が先月２８日、米経済誌「フォーチュン」とのインタビューで、３５年間親交のあるトランプ氏をこのように評価した。トランプ氏が３０代だった時から数回会ってインタビューしたキング氏は、「個人的にトランプ氏が好きだ。しかし、トランプ氏の性格は複雑だ」と風変りであることをストレートに語った。

キング氏は、「トランプ氏の自我は通常の『自己中心主義（egoism）』を越える。トランプ氏は自分が間違ったと気軽に言えない」と話した。１月２０日の大統領就任後、トランプケア（新しい米健康保険法案）や反移民大統領令を野心を持って推進して失敗したにもかかわらず依然として自信満々なトランプ氏をうまく説明してくれる。

キング氏は、「トランプ氏の年齢が７０代（７１歳）ということを認識しなければならない。もしあなたが７０歳なら、従来の方式を変えるだろうか。あなたがツイッターが好きなら、止めないだろう」と話した。

キング氏は、自身が長く身を置いたＣＮＮをはじめとする米国の主流メディアのトランプ報道の姿勢についても語った。キング氏は、「ＣＮＮがトランプ氏の発言を一つ一つ報道してトランプ氏を助けることになった」と指摘した。主流メディアがトランプ氏を嫌っていながらトランプ氏の発言を中継したため、トランプ氏が人気を得て逆説的に大統領の当選がかえって容易になったということだ。

特有の太くてハスキーな声とサスペンダーがトレードマークのキング氏は、ＣＮＮで「ラリー・キング・ライブ」を約２５年間（１９８５～２０１０年）務め、「時事トークショーの歴史」に残った。キング氏は今年、放送司会６０周年を迎えた。

趙은아 achim@donga.com