歌手、全仁権(チョン・イングォン=写真)のヒット曲「心配しないで君よ」が盗作論議に巻き込まれている。ドイツのグループ「Black Fooss」が1970年代に発表した「Drink doch eine met」という曲と、メロディーとコードの進行が類似しているとの指摘が、25日から一部のネット上のコミュニティを通して広まっている。
全仁権は26日午後、東亜(トンア)日報との通話インタビューで、「問題の曲は(作曲前に)全く聞いたことがない」と反論した。彼は、「「心配しないで君よ」の作曲と編曲作業をした当時、音楽仲間たちと米ロックバンド『マウンテン』の『For Yasgur's Farm』(1970年発表)に似ているが、問題になるほどではないと話を交わしたことまでよく覚えている。大衆音楽でよく使われる曲調なので、重なったようだけど不思議だ」と主張した。
「心配しないで君よ」は2004年、全仁権の4thアルバムに収録されて人気を集め、人気ドラマ「応答せよ1988」にイジョクのリメイクバージョンが挿入されて再照明され、昨年の冬のろうそく集会でも、全仁権自らが歌って話題になった歌だ。
全氏はこれに先立って、18日、国民の党の安哲秀(アン・チョルス) 党大統領候補への支持意思を明らかにし、一部の他の候補の支持者らから非難を受けた。その後、来月6、7日のソウル公演予約買いチケットのキャンセルが増えると、2日目(7日)の公演をキャンセルした。一部のネットユーザーらは、「数十年もたったこの曲の盗作論議が、よりによってこの時点で起こったことが疑わしい」と陰謀論を提起した。
임희윤기자 イム・ヒョンソク記者 imi@donga.com