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未明にTHAAD配備…大統領選前に運用試験を完了

未明にTHAAD配備…大統領選前に運用試験を完了

Posted April. 27, 2017 08:36,   

Updated April. 27, 2017 08:38

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在韓米軍が26日、高高度防衛ミサイル(THAAD)の一部の装備を慶尚道(キョンサンプクト)の星州(ソンジュ)ゴルフ場に電撃敵に配備した。韓国と米国が20日にTHAAD配備先の供与手続きを完了して6日後のことだ。

韓米軍当局は、大統領選挙(5月9日)の前にTHAADの運用試験を終わらせ、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対する実戦体制を整えるものと見える。

在韓米軍は同日午前0時から午前6時50分まで、釜山(プサン)と慶尚北道漆谷(チルゴク)、倭館(ウェグァン)基地などに保管していた移動式発射台2台と探知レーダー(AN/TPY-2)、交戦統制所などTHAADの主な装備を約20台の軍用トラックと大型トレーラに分けて載せ、星州ゴルフ場に配備した。敵のミサイルと航空機攻撃でTHAADを防衛するための在韓米軍のパトリオット(PAC-3)迎撃ミサイルも共に配備されたという。THAAD運用は在韓米軍第8軍の第35防空砲兵旅団が担うと、軍当局は伝えた。

警察は約8000人の警察力を動員して、星州ゴルフ場の入口など周辺の地方道を全て統制し、THAADの装備を積んだ在韓米軍の車両を援護した。この過程で一部の住民がTHAAD配備に反対してTHAAD装備の移動の列にペットボトルを投げつけたり、車両で道路を占拠したりしたため警察と衝突し、10人余りが負傷して病院に運ばれた。

国防部関係者は、「(THAADの配備は)北朝鮮の核・ミサイル能力の高度化によって可用なTHAAD戦力を供与敷地に配備して優先的な作戦運用能力を確保するための措置「と明らかにした。THAADの一部戦力を星州ゴルフ場に配備して運用するものの、環境影響評価と基地の工事など後続の手続きはそのまま進める計画だと、同関係者は伝えた。米国防総省も同日発表した資料で、「THAADの韓国配備は北朝鮮の核・ミサイル防衛のための核心措置」とし、「THAAD配備を速やかに完了するために大韓民国と緊密に協力している」と説明した。韓米軍当局は、大統領選前にTHAAD試験運用を経て初期作戦態勢を点検する計画だ。その後、基地の工事後、残りの発射台など1個砲台の装備を配備する。北朝鮮に対する実戦態勢が完了するのに大統領選後2、3ヵ月かかるものと見える。

THAAD配備に対して大統領選候補たちの反応は交錯した。最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補は、「大統領選を控えて今政府で無理に押し切ることではない」とし、反対の考えを明らかにした。一方、保守陣営の「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補と劉承ミン(ユ・スンミン)候補は歓迎の意向を明らかにした。第2野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補は、「環境影響評価など手続きを省略するのには問題がある」と指摘した。



윤상호군사전문기자 한상준 ユン・サンホ軍事専門記者 alwaysj@donga.comysh1005@donga.com