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1万3000光年離れた地球と似た外界惑星、国内研究チームが発見

1万3000光年離れた地球と似た外界惑星、国内研究チームが発見

Posted April. 27, 2017 08:36,   

Updated April. 27, 2017 08:39

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国内の研究チームが独自で構築した天体観測システムで初めて太陽系の外で地球型惑星を発見した。

韓国天文研究院は、米航空宇宙局(NASA)やカリフォルニア工科大学などと共同で、天文研究院の地上望遠鏡「外界惑星探索システム(KMTnet)」とNASAの宇宙望遠鏡「スピッツァー(Spitzer)」で地球から1万3000光年(1光年=約9兆4600億キロメートル)離れた地点で質量と大きさが地球と似た外界惑星(OGLE-2016-BLG-1195Lb)を発見したと、26日明らかにした。

KMTnetは天文研究院が「第2の地球」を探すために2015年、チリ、南アフリカ共和国、オーストラリアの3ヵ所の天文台に独自に構築した天体観測ネットワークだ。天文研究院のイ・チュンウク研究員は、「地上望遠鏡(KMTnet)と宇宙望遠鏡(スピッツァー)を共に活用すれば、私たちが二つの目で事物の正確な位置を把握するように、地球と外界惑星の距離を正確に知ることができる」と強調した。

今回発見された惑星は、質量が地球の1.43倍で、岩石でできている可能性が高い。恒星との距離も太陽-地球の距離の1AU(天文単位・1AU=約1億5000万キロメートル)と同様の1.16AUだ。ただし、恒星が太陽の質量の7.8%にすぎず、太陽より冷たい赤色矮星なので、惑星の表面温度は太陽系外郭の冥王星(摂氏零下約230℃)よりも低い。生命体が存在する可能性は低い。

この惑星は、現在まで分かっている外界惑星のうち恒星からの距離が比較的遠い。天文研究院のアンドリュー・クルド海外招聘研究員(ドイツのマックス・プランク天文学研究所教授)は、「地球型惑星が多様な条件で形成され得るという点を示唆する」と指摘した。予想よりも地球型惑星がありふれている可能性もあるということだ。

 

現在までに発見された外界惑星約3600個の大半は、恒星との距離が1AU以下で近かった。最近、39光年の距離の星「トラピスト1」の周辺で発見された外界惑星7つも恒星との距離が0.01~0.06AUだった。以前、主に惑星が星の前を通過する間、星の明るさが暗くなる「食現象」を利用したためだ。恒星と惑星が遠ければ、このような現象を見ることはできない。

一方、KMTnetは惑星の重力によって光が曲がり、星の明るさが瞬間明るくなって暗くなる「重力レンズ現象」を利用する。恒星との距離が1~10AU内外の惑星を観測しやすい。重力レンズ法によって発見した外界惑星は、世界的にも56個だけであり、今回発見した惑星はそのうち大きさが最も小さく、地球に最も似ている。イ研究員は、「今後もNASAとの研究協力を通じて、重力レンズ法による外界惑星の探索を先導する」と明らかにした。



송경은 ソン・ギョンウン記者 kyungeun@donga.com