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「空飛ぶ車」が現実に

Posted April. 26, 2017 08:38,   

Updated April. 26, 2017 08:40

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グーグル創業者「ラリー・ページ」が未来の技術確保のために設立した「Xラップ」から投資を受けたしスタートアップが、「空を飛ぶ自動車(フライングカー・Flying Car)」を開発して公開した。

24日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズによると、米シリコンバレーのスタートアップ「キティホーク」は最近、カリフォルニア州サンフランシスコ近くの湖で、フライングカーのプロトタイプ(試作品)の試験飛行を成功裏に行った。

フライングカーは、8つの小型プロペラとジョイスティックのような操縦桿をそろえており、垂直離着陸と宙に浮いた状態で前後に移動することができる。映画「スター・ウォーズ」シリーズでアナキンとルーク・スカイウォーカーが惑星で乗り回した小型飛行機器と似ている。

今回のフライングカーの試験飛行は、キティホークの航空宇宙エンジニアであるキャメロン・ロバートソンが担当した。ロバートソンは約5分間、フライングカーを湖畔から20〜30ヤード(約18.3〜27.4メートル)の内側に、水面からは15フィート(約4.6メートル)の高さで飛行した後、安全に着陸させることに成功した。

キティホークは、フライングカーの大量生産の時期や価格などはまだ明らかにしていない。しかし、フライングカーの操縦を希望する人たちが100ドル(約11万3000ウォン)を払えば、年末の試験運行に参加できる機会を与える予定だ。また、試験運行の参加者らが実際に商品を購入する際は、2000ドル(約226万ウォン)の割引を受けることができる。

情報技術(IT)分野を中心に、ドローン、人工知能(AI)、ロボットなどの未来技術研究と投資に積極的なグーグルが支援しているスタートアップが、フライングカー開発したことを機に、該当市場を先取りする競争に拍車がかかるだろうという予測も出ている。

同紙によると、シリコンバレーだけでも、フライングカーと似た製品を開発している会社が6社に上る。グローバル企業同士の競争も激しい。ボーイングと一緒に世界の商業用航空機市場を二分しているフランスのエアバスも、関連製品を開発していると、先月開かれたスイス・ジュネーブ国際モーターショーで発表した。中国の代表的ドローン企業「イーハン」も、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府と一緒に、今年7月頃、自律飛行タクシーの試験飛行を行う予定だ。ウーバーも同様に飛行タクシーの開発計画を持っている。

しかし、フライングカーの開発をめぐる懸念も少なくない。関連規制が設けられていない中、安全性が検証されていないというのが最大の問題だ。マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピュータ科学と人工知能研究所のジョン・レナード機械分野の研究員は、「シリコンバレーはスマートな人々でいっぱいだが、彼らが常に物理学の法則を正しく理解しているのではない」と言い、「重力は(フライングカーの)恐るべき敵だ」と語った。航空交通管制システムの見直しと騒音も同様に、「フライングカー時代」に克服していかなければならない問題として挙げられる。



李世亨 turtle@donga.com