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明末清初の大都市の日常が蘇る、和庭博物館「ボナペティ」特別展

明末清初の大都市の日常が蘇る、和庭博物館「ボナペティ」特別展

Posted April. 25, 2017 08:34,   

Updated April. 25, 2017 08:35

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緑の生い茂った都城の内外で人々の活気に満ちた日常がパノラマのように繰り広げられる。

シルム(韓国の伝統相撲)とまり蹴り(蹴鞠あそび)で余暇を楽しみ、畑を耕す農夫、ロバに乗る荷持ち、市場で魚を売る商人で賑わう。水路に沿って続く船と車は、豊富な物産を象徴する。多くの登場人物を詳細に描写し、昔の中国の都市に蘇ったような錯覚をさせる。

北宋の張択端が当時の首都だった卞京(現・開封)の生き生きとした日常を描写した「清明上河図」をモチーフに、明の末期から清の初期に描かれた作者未詳の作品だ。横の長さが7.6メートルに達する大作で、和庭(ファジョン)博物館の特別展「ボナペティ!(Bon Appetit!・おいしく召し上がれ)」で今、目にすることができる。

清明上河図は、後代の作家が繰り返し描いた定番のテーマだ。昨年、国立中央博物館で開かれた特別展「美術の中の都市、都市の中の美術」でも、明末期の仇英が描いた清明上河図が展示された。和庭博物館の今回の清明上河図も、仇英の系統の画風を継承する作品に分類される。

昔の中国人の生産活動や食文化をテーマにした今回の展示には、唐の詩人、李白が、春の日の夜に、桃の花とスモモの花が満開の庭園で酒を飲んで詩をつくる様子を描写した「春夜宴桃李園図」も展示される。このほかに、茶色の釉薬をあしらった「明の壷」(黒褐釉罐)と美しいピンク色の菊の花と石を精巧に描いた清時代の「粉彩皿」も展示される。サイの角で作ったブドウの模様の杯(清時代)の独特の外観も注目される。博物館は生き生きとした生活像を見せるために清時代の広東地域の室内装飾を再現した空間を別途用意した。12月31日まで。観覧料1万ウォン。 02-2075-0124



金相雲 sukim@donga.com