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揺れるの票の価値

Posted April. 24, 2017 08:45,   

Updated April. 24, 2017 08:45

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「正気の人なら、自分の一票が選挙結果に影響を及ぼすだろうとは思わない。下院議員選挙史上、わずか数票の差で結果が変わるほど、薄氷の結果を示した選挙は一回程度かと思う。私が投じた票が選挙結果を左右するという自己欺瞞に陥ってはならない」。驚くべきことに、これは「やばい経済学」で有名なシカゴ大学のスティーブン・レビット教授がニューヨークタイムズに寄稿した文だ。実際、米大統領選挙で一票が結果を変える確率は、平均6000万分の1と言われている。

◆これが事実なら、投票は時間の無駄だ。実際多くの人々がこのような理由で棄権する。しかし、投票結果の期待値を他人に拡大すると、状況が変わる。私が支持する政党が、福祉拡大を公約したとしよう。たとえ、私は対象はなくても、私の1票で結果が変わり、誰かが福祉の恩恵を受けた場合、私はその人に寄付したことになる。

◆興味深いことは、一票の価値はすべての人に同じではないということだ。死んでも1番に投票したり、2番だけに投票する地域で、一票の価値は取るに足りない。一方、選挙のたびに結果が変わる地域、すなわち競合地域では一票の価値は高くなる。米国を対象にした研究結果、民主党に大量票を投じるワシントンDCの一票の価値をお金に換算すると3ドル、コロラド、ニューハンプシャー、バージニアなど、民主党や共和党に交互に投票する州における一票の価値は3万ドルで、1万倍にもなった。

◆YTNとソウル新聞が、エムブレインに依頼して18日に発表した世論調査で、「現在支持する候補を変えることもできる」という回答が28.1%と集計された。他の調査でも似ている。注目されるのは20代の票である。21日に発表された韓国ギャラップの調査結果、20代で支持候補を変えることもありうるという回答が半数(58%)を超えた。朴槿恵(パク・グンヘ)大統領弾劾の影響で条件なしに政権交代を熱望していた彼らが、テレビ討論と検証過程を通じて候補らの能力と資質を考えるようになった影響であるようだ。動く標的を当てるのが難しいように、動くの票がそうだ。スイングヴォターは自らの価値を高めることを知っているスマートな有権者だ。