韓国軍当局によると、同日午前、沖縄県の嘉手納空軍基地から米空軍の大気収集機WC-135(コンスタント・フェニックス)1機が離陸し、東海に緊急出撃した。軍筋は、「WC-135機が東海の上空で北朝鮮の核実験に備えた活動に入ったと聞いている」と明らかにした。
同機の主な任務は、核実験後に大気中に放出される極微量の人工の放射性物質(核種)を採取することだ。採取された核物質の種類や割合によってどの種類の核爆弾(ウラン弾またはプルトニウム弾)を核実験に使ったのか分析できる。2006年10月の北朝鮮の1回目の核実験直後に東海上に緊急展開され、放射性物質を確認した。しかし、北朝鮮の2~5回目の核実験では放射性物質を確認できなかった。最大12キロの高度で時速640キロで飛行でき、約30人の乗務員と専門分析員が搭乗して任務を遂行する。
軍当局者は、「WC-135の東海出撃は、北朝鮮の6回目の核実験の可能性がそれだけ高まったということだ」と話した。実際、軍の内外では、「北朝鮮の核挑発が迫っている兆候が確認された」、「北朝鮮が中国に6回目の核実験を通知した」という話が流れ、国防部や外交部など関連省庁が確認に奔走した。
国防部関係者は、「咸鏡北道(ハムギョンプクト)の豊渓里(プンゲリ)核実験場は、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の命令があればいつでも核実験を強行できる状態」とし、「25日(人民軍創建記念日)を前後した核挑発に備えて動向を注視している」と明らかにした。
尹相虎 ysh1005@donga.com