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韓米同盟、政権によって揺れることがないという相互信頼がなければ

韓米同盟、政権によって揺れることがないという相互信頼がなければ

Posted April. 18, 2017 08:35,   

Updated April. 18, 2017 08:35

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米国のペンス副大統領が17日、大統領権限を代行する黄教安(ファン・ギョアン)首相と会談を行い、北朝鮮に向かって「トランプ大統領の決意をテストしない方が良い」とし、「戦略的忍耐は終わった」と警告した。最近、シリアとアフガニスタンで見せたトランプ大統領の武力行動が北朝鮮に向けたメッセージだったことは明らかで、北朝鮮も「レッドライン」を越える場合、米国が黙っていないと強く迫ったのだ。ペンス氏は非武装地帯(DMZ)を訪れ、「すべてのオプションがテーブルの上にある」とし、米国の対北政策が忍耐から介入に変わったことを明確にした。

韓半島の緊張がますます高まる状況で、ペンス氏の訪韓は時宜に適っていた。2月に訪韓したティラーソン国務長官が共同発表どころか夕食会もせず帰ったのに比べて、ペンス氏は3日間の滞在期間、堅固な韓米同盟の意志を言葉と行動で示した。トランプ政権は、2月のマティス国防長官、3月のティラーソン長官の訪韓に続き、今度は政権ナンバー2人をソウルに送った。短い期間に、それも韓国政治のリーダーシップが空白という状況を考えると異例のことだ。

しかし、ペンス氏がソウルに来る専用機で、ホワイトハウスの外交顧問が「高高度防衛ミサイル(THAAD)配備の完了と運用は、韓国の次期大統領が決めるのが正しい」と言ったことは、微妙な波紋を呼ぶ。ペンス氏は17日、「THAAD配備は変わりなく推進する」とし、「大統領選の結果がどうであれ、韓国の安全保障に対する米国の意志は鉄甲のように確固だ」と鎮火に出た。それにもかかわらず、ホワイトハウスの顧問という人が何の考えもなく発言したはずがないと疑念を抱かざるを得ない。米中首脳会談後、「米中ビッグディール説」まで流れている状況だ。いくら血盟でも、米国が「コリア・パッシング(韓国素通り)で北朝鮮核問題を解決しようとするなら、同盟の価値を傷つける行動だ。

何より重要なことは、韓国の態度だ。次の大統領が誰になっても、韓米同盟を損なわないという強い信頼を米国に与えなければならない。ティラーソン国務長官が「日本は同盟、韓国はパートナー」と韓国を格下げしたことを失言と片付けてはいけない。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代、大統領の「反米だからどうした」といった態度で韓米関係が最悪な状態に突き進んだことを思い出さなければならない。誰がなんと言っても韓国の安保の根幹は韓米同盟だ。しかし、同盟の傘に安住して自強を疎かにすることは、米国も望むところではないだろう。