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米中首脳は「ポスト金正恩」の北核解決策も議論しなければ

米中首脳は「ポスト金正恩」の北核解決策も議論しなければ

Posted April. 14, 2017 08:41,   

Updated April. 14, 2017 08:41

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が13日、金日成(キム・イルソン)生誕日105周年(15日)を控え、自身の最大建設プロジェクトである平壌(ピョンヤン)の黎明(ヨミョン)通りの竣工式を行った。北朝鮮当局から「ビッグイベントを見る準備をせよ」という通知を受け、核やミサイル関連行事を予想した外信記者は、北朝鮮の体制宣伝の引き立て役させられた。執権翌年の2013年、「核・経済並進路線」を戦略路線に採択した金委員長が、経済成果だけ見せて終わるのか、6回目の核実験やミサイル発射を強行するのかはまだ分からない。米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席が北朝鮮の核問題を協議し、微妙な気流の変化が感知されているだけだ。

トランプ大統領は、中国を為替操作国に認定すれば、北朝鮮の脅威をめぐる中国との対話を危険にさらす恐れがあるとし、認定しないことを明らかにした。直接、北朝鮮に対する軍事行動に出る代わりに、中国が積極的に北朝鮮を説得または圧迫して態度変化を引き出そうとする模様だ。米中が「新蜜月」の中、北朝鮮の非核化を引き出すことができるなら、強いて軍事的解決策を模索する必要はないだろう。しかし、軍事的緊張を高めて中国と北朝鮮を動かそうとするトランプ大統領の瀬戸際戦術が果たして実効をおさめられるか、まだ予断できない。

中国共産党機関紙、人民日報系の「環球時報」は13日付の社説で、「北朝鮮が核兵器を開発する第一の目的は、政権の安全保障だ」とし、「中国の支援があれば、核を放棄してもこの目的を達成できる」と主張した。金委員長に安心して核を放棄し、改革・開放に乗り出せという忠告だ。中国が厳しい発言をしたが、金委員長がこれに乗り気になるぐらいなら、すでに核を断念していただろう。金委員長が核でなければ政権維持が不可能だと判断する状況では、金委員長が権力の座にいる限り、非核化は事実上 望みはなさそうだ。もっと合理的な人物が北朝鮮を率いるのでなければ、核とミサイルを放棄して改革開放に出ることはないという政権交代論が説得力を持つのもそのためだ。

たとえ北朝鮮が今回深刻な挑発をしなかったとしても、北朝鮮の核問題が解決されるわけではない。米中首脳がこの機に北朝鮮核問題を抜本的に解決し、韓半島の平和と安定を確立できる方法が何かについて高次元的な戦略対話をしなければならない。斬首作戦でなくても北朝鮮に自由世界の情報注入や北朝鮮への送油停止といった経済的圧迫措置などで北朝鮮をいくらでも揺さぶることができる。金正恩政権の交代を惜しむ国は国際社会のどこにもないだろう。