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韓国に密輸された恐竜化石11点、モンゴルに返還

韓国に密輸された恐竜化石11点、モンゴルに返還

Posted April. 10, 2017 08:44,   

Updated April. 10, 2017 09:00

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韓国に密輸されたモンゴルの恐竜化石11点が故郷に帰る。

最高検察庁は9日、「タルボサウルスバタル」の化石3点をはじめ、プロトケラトプス・ハドロサウルス・恐竜の卵化石など、計11点を7日、モンゴル政府に返還したと明らかにした。

返還した化石のうち、タルボサウルスバタルは2012年、国内で製作されたアニメ「斑入り、韓半島の恐竜」の主人公である。タルボサウルスは約7000万年前の白亜紀後期に生息したものと推定される。体長が10~12メートル、重量が5、6トンでアジア最大の肉食恐竜と推定される。モンゴルだけで化石が発見され、「モンゴル民族の魂」というニックネームがついた。タルボサウルスの化石などが国内に持ち込まれたのは3年前。検察によると、2014年5月、文化財密売業であるムン某氏とヤン某氏が、モンゴル現地の盗掘者に4億6700万ウォンを払って、化石の盗掘を要請した。現地の盗掘者は、ゴビ砂漠でタルボサウルスなど11点を掘り出して、ムン氏などに渡した。ムン氏などは、化石を金属製箱に綿や布と一緒に入れて、韓国に持ち込んだ。税関などには、モンゴル伝統家屋「ゲル」の材料だと騙した。

ムン氏の犯行グループは、化石をヤン氏の倉庫に隠しておいた。しかし、ヤン氏がムン氏に黙ってイ某氏から13300万ウォンを借りて、その代わりに化石を渡した。ムン氏は横領容疑でヤン氏を告訴し、検察の捜査過程で、密輸文化財であることが確認された。

今回の返還は、韓国政府のレベルで海外に密輸文化財を返した初事例といえる。タルボサウルス化石は2012年、米オークション市場で100万ドル(11億3600万ウォン)で取引されるほど価値が高い。モンゴル政府は、これに応えるため、この化石を韓国政府に長期間貸し出すことにした。政府は京畿道果川市(キョンギド・グァチョンシ)にある国立果川科学館などで化石を展示する計画だ。



金埈馹 jikim@donga.com