「黄載鈞はトリプルＡで開幕戦」 地元紙が報道

依然としてメジャーリーグ開幕戦の２５人枠入りは狭き門のようだ。だが、ヨギ・ベラ（ニューヨーク・ヤンキース）の名言通り、終わるまで終わりではない。

サンフランシスコ・ジャイアンツの招待選手としてスプリングキャンプに参加している黄載鈞（ファン・ジェギュン、写真）がメジャーリーグ入りの希望をつないでいる。黄載鈞は２６日サンディエゴ・パドレスとのオープン戦を控えて、「バーニー・ニュージェント・アワード」受賞者に選定され、仲間たちから拍手を受けた。２０１４年に亡くなったトレーナーのバーニー・ニュージェントを記念して制定された同賞は、サンフランシスコ球団のスプリングキャンプで優勝な成績を出した新人選手に与えている。同僚選手の投票で授賞者を決める。成績だけでなく人柄も評価する。

黄載鈞は同日の試合でサヨナラ安打を放った。７－７で並んだ９回裏の無死満塁でカルロス・フィッシャーを相手にセンター前に落ちる安打を放った。オープン戦成績は打率．３０８（３９打数１２安打）に４本塁打、１１打点だ。

非の打ち所のない成績だが、開幕戦ロースターに入る可能性はそう高くない。定位置の三塁手は主力のエドゥアルド・ヌニェス、バックアップのコナー・ガレスピーですでに片付いた状態だ。結局、左翼手か一塁手など馴染まないポジションのバックアップを狙うしかない。

地元紙ザ・マーキューリ・ニュースは黄載鈞がトリプルＡで開幕戦を迎えるだろうと予測した。だが、準備できた者にはいつかチャンスは訪れる。黄載鈞も「トリプルＡで着実に準備したい」と意気込みを語った。

李憲宰 uni@donga.com