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韓国で目立つ「シャイダディー」の現象はなぜ?

韓国で目立つ「シャイダディー」の現象はなぜ?

Posted March. 25, 2017 08:55,   

Updated March. 25, 2017 08:55

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育児の壁を積極的に壊したのは、30代の若いパパたちだ。共働きが増えたことで、家庭の中での「男たちの仕事」が増えた世代だ。半分は自分の意思で、半分はやむなく育児に参加した男性たちだ。注目すべきことは、育児に自主的に参加するパパたちの比率が増えていることだ。また、「良い父親とは何か」について真剣に悩み始めた。

30、40代のパパたちに、「どのような父になりたいと思うか」と尋ねた。その多くが、「たくさんの思い出を作ってあげるお父さん」「会話をしたい父」と答えた。幼い子供を育てている若いパパたちは、経済的支えの見返りとして、自分一人の人生を生きてきた過去の父親の姿を正解とは受け止めていない。

子育てに積極的な理由は、「子供から得る幸福感のため」(44.7%)という回答が最も多かったが、「家父長的な韓国の伝統的父親像は嫌いだから」(25.5%)という回答も少なくなかった。 「前の世代とは異なる父親になりたい」「お金を稼ぐ機械扱いを受けながら、家族から疎外されることが嫌いだ」などの具体的な説明が続いた。アンケートを実施した社団法人「一緒にする父たち」のキム・へジュン代表は、「年を取るほど家庭の中からますます疎外される自分の父親を見ながら、変化の必要性を自ら感じた」と解釈した。

しかし、彼らは、「韓国社会で、子育てに忠実な父親として生きていくのは難しい」と口をそろえた。アンケートに答えたパパたちは、男性育児のネックとして、「大げさだと受け止める周りの視線」(40.5%)、「忠誠と献身を要求する職場雰囲気」(36.2%)などを挙げた。育児が好きなことをさらけ出すことができないのだ。

専門家らは、「シャイダディー」の出現理由について、「共働き時代なので、男性の家事と育児分担を当たり前と思いながらも、自分の会社の同僚が仕事より家庭を優先するのは嫌う矛盾的感情が大きな要因だ」と指摘した。キム代表は、「育児の上手な男性が素敵な男性だという認識が広がっている。しかし、職場では、まだ育児と仕事成果とは反比例すると受け止めている。家庭に忠実であるほど仕事はできないと受け止めている。評価の権限を持つ上司らが、昔流の育児法から脱却できないことが大きな要因だ」と語った。

育児政策研究所のト・ナムヒ博士は、「世界的に父性を巡り新しいモデルが作られている。男性らの間でも、自ら早いテンポで認識の変化が起きている。少子化解決のために、男性の育児参加を励ます職場風土の改善が欠かせない」と強調した。

男性の積極的な育児参加が、少子化解決に役立つというのは、研究結果としても確認された。最近、育児政策研究所の調査結果、第二子と第三子の出産計画のある家庭は、父親の子育てへの参加度が平均よりも高かった。ト博士は、「少子化解決の糸口は、韓国でシャイダディーの現象をなくすことから解決しなければならない」と話した。



金단비 kubee08@donga.com