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野球の本家米国、WBC4度目の挑戦で初優勝

野球の本家米国、WBC4度目の挑戦で初優勝

Posted March. 24, 2017 08:53,   

Updated March. 24, 2017 08:54

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「母さん、ごめんなさい」(Sorry Momma)

野球の本家、米国の初のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝の主役になった息子は、米国代表として参加することを決めた時、母親への申し訳ない気持ちを書き残した。プエルトリコ出身の母を持つマーカス・ストローマン(26=トロント・ブルージェイズ)は昨年12月、ツイッターに「大変難しい決定」をした自分のことを分ってほしいとツイートした。

ストローマンが大会を控えて母親に申し訳ないと言ったのは、最初プエルトリコ代表でプレーするとした自らの言葉を覆したからだ。WBC規定上、選手の自身の国籍はもちろん、両親もしくは祖父母の国籍を選択して大会に出場することができる。両親が離婚した後、母親のもとで育ったストローマンは2013年の前回大会までは、自身のツイッターに「次回WBCでは母とプエルトリコを代表するチャンスが回ってくることを希望する」と明言していた。

彼は母へのすまない気持ちを示しながら、デューク大学時代に米国代表としてプレーした時の写真を一緒に掲載した。母の国はプエルトリコだが、自分は米国人であることを示したものだ。ストローマンが米国代表として出場することが発表されると、プエルトリコのサポーターたちは息子を説得できなかったストローマンの母を中傷した。

ストローマンは結果的に母の国が頂上に立つのを防いだ。23日、米国ロサンゼルスで行われたプエルトリコとのWBC決勝戦で、ストローマンは6回を投げ、1安打1四球と好投しチームの8-0勝利をけん引した。7回裏にアンヘル・バガンに初安打を与えるほど圧倒的な投球を見せ、決勝戦の勝利投手になった。この日までの7試合で計55点を奪っているプエルトリコの打線を封じ込んだ。先立って行われたプエルトリコとの2次ラウンドでの対決では4回3分の2を投げ4失点し、敗戦投手となったことへの雪辱を果たした。

米国代表のジム・リーランド監督は7回にストローマンが初安打を許すと、すぐ彼をマウンドから降ろした。投球数73でラインド別の制限基準(チャンピオンシップラウンドは95球)までは余裕があったが、いち早い交代に踏み切ったのは、ストローマンが観客から規律拍手を受けさせると同時に、間近に迫ったシーズン開幕に向けて無理させないための配慮だった。今大会MVPに選定されたストローマンは試合終了後に「チャンピオン」の言葉を自身のツイッターに書き込んだ。

2014年にトロントでメジャーリグデビューを果たしたストローマンは、目じゃリーグ通算24勝16敗、防御率3.91の成績を挙げた。野球選手にしては低身長(173センチ)と言えるストローマンは、「身長で心の大きさは図れない」(Height Doesn't Measure Heart)を意味するHDMHという衣類ブランドを立ち上げた経験もある。

一方、過去3回の大会で4強進出が最高成績だった米国は4回目の大会でWBC初優勝を飾った。1次、2次ラウンドでそれぞれ2勝1敗を記録し、組2位でチャンピオンシップラウンドに進出した米国は全勝で勝ち上がった日本とプエルトリコを破り、野球強国の威信を回復した。米国選手たちは、国のシンボルであるワシの置物をマウンドに置いて優勝を満喫した。金メダルを目指して選手の大半が髪を金色に染めて話題を呼んだプエルトリコは準決勝まで7戦全勝と快進撃を続けたが、あと一歩で優勝に届かず、2大会連続の準優勝に満足するしかなかった。



姜泓求 windup@donga.com