ケネディ氏は1945年8月、父の友人だったメディア財閥「ウィリアム・ランドルフ・ハースト」の手配でドイツを訪問し、ヒトラーの夏の別荘であるベルクホーフとベルヒテスガーデンのワシの要塞などを見て回った。ケネディ氏は日記帳に、「4ヶ月前に自殺したヒトラーから不思議な魅力を感じた」とし、「ヒトラーは祖国のための無限の野心があった。今、彼を取り巻く嫌悪から抜け出して、歴史上最も重要な人物の一人になるだろう」と日記に記した。 「彼は伝説になるだけの何かを抱いている」とも書いた。
日記帳は、ケネディ氏が連邦上院議員だったとき、自身の秘書官だったデアドラ・へンダーソンに渡したものだ。ヘンダーソン氏は、「ケネディのヒトラー評価は、ヒトラーに対する尊敬や崇拝から出たものでは決してない」と言い、「日記帳のどこにもナチスの犯罪とナチス主義に同調する言及はない」と強調した。
金守蓮 sykim@donga.com