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米爆撃機「死の白鳥」が再び飛んだ日、北はミサイル挑発

米爆撃機「死の白鳥」が再び飛んだ日、北はミサイル挑発

Posted March. 23, 2017 07:13,   

Updated March. 23, 2017 07:25

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米国のB-1B超音速戦略爆撃機1機が22日、韓国の領空に飛んできて、韓国の空軍戦闘機と合同演習を実施した。これに先立ち15日、非公開で韓国を訪れて爆撃演習を行い、1週間後に再びやって来た。

軍当局によると、グアムのアンダーソン基地を離陸したB-1B爆撃機は22日、韓国防空識別圏(KADIZ)近隣上空に到着し、F-15K、KF-16戦闘機と編隊飛行や模擬射撃訓練を実施した。有事の際、北朝鮮の戦争指揮部の地下壕などの核心標的への攻撃手続きを点検したという。軍関係者は「B-1B爆撃機が韓国到着前に、日本防空識別圏(JADIZ)で航空自衛隊所属のF-15J戦闘機とも合同演習をした」と話した。B-1B爆撃機の相次ぐ韓半島出撃は、韓米合同トクスリ演習(FE)期間中、北朝鮮の挑発の抑止と新型ロケットエンジンの地上噴出試験など韓国への脅威に対する警告と見られる。

北朝鮮は、ミサイル挑発で応酬した。同日午前、江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)の飛行場付近の移動式発射台(TEL)でミサイル1発を発射したが、空中爆発したという。韓国軍は、推進体や制御装置の欠陥と見ている。一部では、ミサイルがTELから発射されるやいなや爆発したという分析も出ている。軍当局者は、「正常な発射でなかったことは確実」とし、「具体的な状況とミサイルの種類は追加分析中」と話した。北朝鮮は昨年、元山付近で中距離ミサイル「ムスダン」を8回発射して7回も失敗した。今回もムスダンの発射が失敗した可能性がある。新型エンジンを搭載した短距離ミサイルやKN-06地対空ミサイルを発射した可能性も排除できない。

一方、北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、最高人民会議第13期第5回会議を4月11日、平壌(ピョンヤン)で招集すると明らかにした。韓国の国会に該当する最高人民会議は、憲法制定・改正と最高指導部の選出、予算承認の権限を持つ北朝鮮の憲法上最高指導機関だが、事実上1人独裁統治の「イエスマン」の役割をする。会議開催の日時が金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の労働党第1書記推戴5周年であるうえ太陽節(4月15日・金日成生誕日)を控えており、招集前に核実験や長距離ミサイル発射挑発を強行し、成果として宣伝するという観測が流れている。



尹相虎 ysh1005@donga.com