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李克強中国首相が意味深なひとこと「機会があればまた会いしましょう」

李克強中国首相が意味深なひとこと「機会があればまた会いしましょう」

Posted March. 17, 2017 08:36,   

Updated March. 17, 2017 08:36

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「機会があればまたお会いしましょう」

中国の李克強首相が15日、全国人民代表大会(全人代)閉幕後の内外信記者会見を終え、退出する際に言ったこの一言が、自分の政治的運命を暗示したのではないかという推測を生んでいると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが16日付で報じた。

李首相は今年11月に開かれる中国共産党第19回全国代表大会(党大会)で政治局常務委員の身分は維持しても、首相を継続して務めるかは不確かだという見方があった。このような状況で、李首相の言葉は自分の不透明な未来を暗示したという観測が流れていると、同紙は伝えた。それだけ党大会を控えて内部の権力闘争が激しい状況であることを物語る。過去、李鵬(1987~1998年)、朱鎔基(1998~2003年)元首相、温家宝(2003~2013年)前首相は2期務めた。

李首相が来年から首相を務めない場合、習近平国家主席の側近である王岐山・中央規律検査委員会書記が次期首相に有力視されている。それだけ習主席の1人執権体制が強化されることを意味する。

同紙は、「今年の両会(全人代と中国人民政治協商会議)の期間に、習主席に対する忠誠を誓って党の結束と安定が強調されたが、争点になるほどの政策は扱われなかった」と伝えた。ロイター通信も15日、「今年の両会は、党大会を控えて習主席の強い権力掌握を見せつけた」と分析した。

李首相は5日、工作報告で6回も「習主席を中心にした党中央」という表現を使い、中国人民政治協商会議の兪正声主席は会議の開幕と閉幕の報告で、「習主席中心」と言及した。さらに王毅外相も8日、内外信記者会見で、「習主席を中心にした党中央の指導の下、中国外交が難局を克服した」とし、「龍飛御天歌」を詠じた。

中国が人民解放軍建軍90年(8月1日)に大規模な軍事パレードをするのも、習主席の権力基盤強化の契機になるという見通しだ。建軍節の大規模な軍事パレードは、鄧小平が1981年9月に約11万人を動員して4日間、河北省一帯で行って以来だ。



具滋龍 bonhong@donga.com