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リコール事態の「ギャラクシーノート7」、430万台の運命は?

リコール事態の「ギャラクシーノート7」、430万台の運命は?

Posted February. 24, 2017 08:38,   

Updated February. 24, 2017 08:40

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バッテリーの爆発事故で問題となったギャラクシーノート7の大半が回収された。ギャラクシーノート7の総生産量430万台のうち306万台が売れたが、このうち98%ぐらいが回収された。三星(サムスン)電子は、回収したスマートフォンをどのように処分するかについて、まだ明らかにしていない。回収されたギャラクシーノート7の「運命」に注目が集まっているのは、環境や資源問題とかかわりがあるからだ。

ドイツの環境影響評価機関「ウェコインスティテュート」は、これまで生産された430万台のノート7には、金=100キロ、銀=1000キロ、コバルト=2万キロ、パラジウム=20〜60キロ、タングステン=1000キロなどが含まれているだろうと試算している。韓国地質資源研究院・都市鉱山研究室のイ・ジェチョン責任研究員は、「使用済みの電子製品を一般的に電子ごみや産業廃棄物と呼んでいるが、産業の観点から見れば、実は天然鉱石と同じだ」と話した。

●運命1:廃棄

埋め立てて廃棄処分する方法がある。いくつかは、会社発展のために、火刑式を行うなど、「臥薪嘗胆」の手段として使うこともできる。しかし、そのためには、危険な点が多い。鉛やカドミウムなどの有害物質の排出が懸念される。スマートフォンの中の貴重な資源を捨てるのも望ましくないので、単純廃棄の可能性は低い。

●運命2: リファビッシュフォンとしてリサイクル

コア部品はそのままにして、ケースやバッテリーなどを新しく取り替えて、リファビッシュ(refurbish・再製造)して、いわゆる「リファビッシュフォン」として販売することもできる。忠南(チュンナム)大学環境工学科のチャン・ヨンチョル教授は、「再製造が、省資源や環境保護の観点からみて最も良い」と話した。韓国生産技術研究院・国家清浄生産支援研究センターによると、再製造は、材料リサイクルに比べ資源回収率が25%も高く、二酸化炭素の排出量は20%以上も少ない。コストは70%以上も安い。でも最近三星電子は、この方法についても決まったことなどないと明らかにした。

●運命3:材料のみ抽出

ならば、機器をすりおろして溶かした後、必要な物質だけを抽出する方法が残っている。特に、今回問題となったバッテリーは、この方法で資源を抽出する可能性が高い。バッテリーを放電させた後、細かく砕いて磁石で鉄を取り出し、重量差を利用して非金属を取り出す。その後、溶媒に溶かして資源を回収する。硫酸や硝酸などの溶媒で、コバルトやインジウム、ガリウム、ニッケルなどを回収できる。ソンイルハイテク研究開発チームのイ・アルム先任研究員は、「溶媒の成分比や温度、pH、管の長さなどによって、抽出される金属の純度や回収率などが敏感に変わる」と話した。

ギャラクシーノート7など、回収された電子製品が環境に配慮してどのようにリサイクルされるかについての詳しい内容は、科学東亜(トンア)3月号で確認できる。



우아영 ウ・アヨン記者 wooyoo@donga.com