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米空母打撃群、南シナ海の作戦に突入

Posted February. 20, 2017 08:35,   

Updated February. 20, 2017 08:35

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米国の原子力空母カール・ヴィンソン(ニミッツ級航空母艦)を中心とする空母打撃軍が18日、南シナ海に進入して定期的な作戦に入ったと、フェイスブックで明らかにされた。これに先立ち、米海軍専門誌「ネイビー・タイムズ」は、カール・ヴィンソン空母打撃群は今後、南シナ海に中国が建設した人工島の12カイリ以内を航海し、「自由の航海」作戦を展開すると報じた。

トランプ大統領が、中国の習近平国家主席と10日、就任後初めての電話会談をし、「一つの中国」政策を尊重すると明らかにするなど、両国の和解ムードが醸成されたが、カール・ヴィンソンの出撃によって、再び両国間の緊張が高まっている。中国が空母「遼寧」を南シナ海に派遣する場合、米中が南シナ海で「空母勢力対決」をする恐れもある。

米国は、今回の作戦が南シナ海で自由航行権を確保するためのものだと説明した。空母打撃群を率いるジェームズ・キルビー艦長は、「太平洋での訓練を通じて打撃群の能力を高めた」とし、「インド洋とアジア太平洋の同盟国・友好国などとの強い関係を基に高まった能力を見せることを期待する」と話したと、香港サウスチャイナ・モーニング・ポストが19日付で報じた。

ネイビー・タイムズによると、カール・ヴィンソン空母打撃群の作戦海域は、スプラトリー諸島(中国名・南沙群島)とパラセル諸島(中国名・西沙群島)など中国が人工島を集中的に建設したところだ。カール・ヴィンソン空母打撃群は、先月、母港の米サンディエゴを出発し、10日にグアムに到着した。第7艦隊所属の空母「ロナルド・レーガン」が活動中のため、第3艦隊所属のカール・ヴィンソンが加勢した。

ネイビー・タイムズは、「トランプ政府では一層攻撃的に作戦を展開するというのが米海軍と太平洋艦隊司令部の方針だ」と伝えた。

中国外交部の耿爽報道官は、空母が進入する前の15日にすでにカール・ヴィンソンの南シナ海の派遣に対して、「中国は南シナ海の各島嶼と付近の海域に対して論争の余地のない主権を持っている」とし、中国の主権と安全に挑戦しないよう警告した。また、「各国が国際法によって南シナ海で航行と通行の自由を享受することを尊重するが、どの国家も航行と通行の自由を大義名分に掲げ、中国の主権と安全を侵害することに反対する」と話した。

これに先立ち、米国はオバマ政府だった2015年10月に初めて南シナ海一帯で「自由の航海」を行った後、昨年までに4回にわたって軍艦や空母などを動員して訓練を行った。また昨年、米中両国の戦闘機は南シナ海上空で2度も超近接飛行をしたりもした。中国は、米国のこのような動きが領海侵犯だと強く反発してきた。昨年12月末から今年1月初めまで空母「遼寧」を南シナ海に派遣し、初めて陸海空総合戦術訓練を展開した。



具滋龍 bonhong@donga.com