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韓国軍、金正男氏殺害を休戦ラインの拡声器で北朝鮮に知らせる方針

韓国軍、金正男氏殺害を休戦ラインの拡声器で北朝鮮に知らせる方針

Posted February. 16, 2017 08:29,   

Updated February. 16, 2017 08:30

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軍当局が15日、北朝鮮に向けた拡声器放送で、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の腹違いの兄である金正男(キム・ジョンナム)氏が毒殺されたことを北朝鮮に伝える考えだ。軍関係者は、「早ければ16日から金正男氏の毒殺に関連する内容を拡声器を通じて軍事境界線(MDL)近隣地域の北朝鮮住民と軍部隊が聴取できるよう放送する計画だ」と明らかにした。

軍は、金正男氏の殺害が金委員長の指示でなされた可能性が高いと見て、金委員長の残酷で暴虐な性格を北朝鮮内部に積極的に伝える計画だと、同関係者は伝えた。別の関係者は、「金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男であり唯一の白頭(ペクトゥ)血統である金正男氏がマレーシアで北朝鮮工作員と推定される女性に毒殺されたことを北朝鮮住民が知ることになれば大きな衝撃を受けるだろう」と話した。さらに、今回の事件の背後は金委員長という主張が北朝鮮内部に広まった場合、体制批判など少なからぬ動揺が起きると軍は見ている。

これに先立ち、軍当局は昨年1月、北朝鮮の4回目の核実験に対する措置として前方部隊に配備された拡声器放送を全面的に再開した。現在、固定式拡声器24台と移動式拡声器16台で1日2~6時間、昼夜を問わず放送を流している。北朝鮮への拡声器放送は最大10キロまで聞こえる。



尹相虎 ysh1005@donga.com