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韓半島の生活の歴史がひと目で

Posted February. 16, 2017 08:29,   

Updated February. 16, 2017 08:32

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各種の壷や器台など大量の土器がガラスのショーケースいっぱいに並べられている。大邱蘆辺洞(テグ)ノビョンドン)の墓から出土した土器だが、全面いっぱいに迫る量にまず驚かされる。約2万点の遺物を一度に展示した昨年の国立中央博物館の新安海底船特別展のテジャブのようだ。

国立大邱博物館の特別展「ついに発見された遺跡、古代の村 時至」は、先史~朝鮮時代までの大邱時至の遺跡にスポットライトを当てた展示として注目されている。時至では華やかな遺物や大型の建物の跡はないが、計2150万平方メートルに渡って村や墓、窯の跡など55の遺跡が大量に発見された。王や貴族ではなく古代人の日々の暮らしと死を同時にうかがえる生活史研究の核心資料に挙げられる。

特別展では、1992年から現在まで行われている時至の発掘で出た4万点の遺物のうち1万点を展示する。発掘品の25%を展示する前例のない試みだ。時至は「時を合わせて到着する」という意味で、朝鮮時代の宿泊施設である院がここにあったことに由来する。

特別展企画展示室Ⅰでは、遺跡の発見過程と共に先史~朝鮮時代の時至の遺跡を紹介する。このうち時至から出土した「多面石器」は、大邱で確認された初めての旧石器だ。原三国時代の墓で発掘された漆塗鞘鉄剣や土器などをはじめ、高麗~朝鮮時代の瓦、磁器、青銅の箸匙も展示される。

企画展示室Ⅱでは、三国時代の土器窯から出た土器、製作道具や各種鉄器の製作道具を展示する。三国時代の古墳から出土した土器や鉄器、工芸品も注目される。考古学者などは4~6世紀の時至の遺跡に約40基の土器窯があったと見ている。5世紀中盤以降からはここで鉄器が作られた。企画展示室Ⅰは8月6日まで、企画展示室Ⅱは4月2日まで開かれる。053-760-8543



金相雲 sukim@donga.com