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フリン氏辞任とイヴァンカ広報物議に次いで…トランプ選挙キャンプ首脳らのロシア疑惑が新たに浮上

フリン氏辞任とイヴァンカ広報物議に次いで…トランプ選挙キャンプ首脳らのロシア疑惑が新たに浮上

Posted February. 16, 2017 08:29,   

Updated February. 16, 2017 08:33

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ロシアとの内通疑惑に包まれたマイケル・フリン大統領補佐官(国家安全保障担当)が辞任した後も余波が続いている。米議会が徹底した捜査を求め、疑惑がさらに起こり、「ロシア内通スキャンダル」が徐々にトランプ大統領に迫る様相だ。

米紙ニューヨーク・タイムズは14日、米情報当局関係者の話として、フリン氏のほかにトランプ選挙陣営関係者たちも昨年の大統領選に前後してロシア情報当局と繰り返し接触したと報じた。詳しい接触内容は明らかになっていないが、彼らの接触時期がロシアの大統領選ハッキング介入疑惑が起こった時と重なり、「大統領選介入」と関連があると情報当局は見ていると、同紙は伝えた。特に、当時ロシア側と接触したトランプ陣営関係者に、選挙対策委員長だったポール・マナフォート、共和党選挙戦略家のロジャー・ストーン氏などが含まれており、波紋を呼んでいる。彼らは皆トランプ氏の最側近で、下手をすればトランプ氏がロシア内通疑惑の「黒幕」になる可能性も排除できないということだ。

これらのことは、安全保障目的の盗聴業務を担う国家安全保障局(NSA)が把握し、その後、連邦捜査局(FBI)が駐米ロシア大使とフリン氏の通話盗聴資料などを受けて調査を行った。FBIは、フリン氏を先月呼んでロシアと制裁解除問題を話し合ったか調査した。フリン氏が疑惑を否定すると、司法省が先月26日、ホワイトハウスに「フリン氏が嘘をついており、ロシアがフリン氏の嘘を口実に彼を脅迫する可能がある」と警告したのも、FBIの調査をもとにしている。

ホワイトハウスは、「トランプ大統領がフリン氏にロシア外交官とロシアに対する米国の制裁解除を話し合うよう指示したことはない」とし、トランプ氏は今回の疑惑と関係がないと防御壁をはった。スパイサー大統領報道官は定例会見で、「トランプ大統領は先月26日、ドナルド・メーガン弁護士からフリン氏の疑惑に関する説明を聞き、フリン氏に関する問題を数週間再検討し、フリン氏に対する信頼が傷ついたと感じた」と更迭の理由を説明した。しかし、トランプ氏は10日、記者団がフリン氏の疑惑を尋ねると、「彼については分からない。報道を見たこともない」と言い逃れ、スパイサー報道官の説明をめぐって論議が起きている。

民主党は、トランプ氏とロシアの間のコネクションを調査する必要があると求めた。民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務は同日、声明を出し、トランプ氏とロシアとの関係疑惑に関するFBIの公式捜査を求めた。ペロシ氏は、「国民は、トランプ大統領に対するロシアの財政的、個人的、政治的掌握力がどの程度なのか、『ロシアコネクション』の真実が何なのかを知る権利がある」と主張した。共和党からも同調する意見が出ている。ジョン・マケイン上院議員は声明で、「この機に米国のロシア政策を明らかにしなければならない」と強調した。



李承憲 ddr@donga.com