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金正恩氏が下級幹部を弔問、「温かい指導者」イメージづくりか

金正恩氏が下級幹部を弔問、「温かい指導者」イメージづくりか

Posted January. 24, 2017 09:29,   

Updated January. 24, 2017 09:42

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が、下級幹部の弔問で頭を深々と下げる姿が23日、公開された。新年の辞で自己反省をして頭を下げた金委員長が、新年に入って独裁者のイメージを脱し「人間的な温かい指導者」のイメージづくりに力を入れていると見られる。

労働新聞は、金委員長が労働党中央委員会の候補委員である民用航空総局のカン・ギソプ総局長を弔問し、深い哀悼を示したと報じた。労働新聞に報道された写真には、金委員長が北朝鮮軍高位幹部らと共に故人の遺体の前で深く頭を下げる様子や故人の顔を撫でて悲しむ姿が写っていた。

カン総局長は、高麗航空など民間航空部門を掌握する機関の首長だが、北朝鮮権力序列では100人に入らない。労働党中央委員会は、候補委員より高い委員が100人以上いる。軍部内閣まで見れば、カン総局長より高い人物は数百人にのぼる。

北朝鮮指導者が、序列がそれほど高くない中央委員会候補委員クラスの葬儀にまで参列して頭を下げ、悲しむことは前例がない。このため、今回の弔問は2人が特別な関係か、さもなければ「部下を心から大切にする指導者」のイメージづくりのための可能性が高いとみられる。

新年から金委員長は子供たちにカバンを与え、軍人を親の思いで配慮する言動を続けるなど、温かい指導者のイメージを大衆に向かって演出している。金委員長が人民の視線を意識するのは、民生を考えてというよりも、民心離れがそれだけ深刻な証拠だと、北朝鮮専門家たちは分析した。



周成河 zsh75@donga.com