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金正恩氏、軍部隊視察し「戦闘準備の強化」を指示

金正恩氏、軍部隊視察し「戦闘準備の強化」を指示

Posted January. 20, 2017 08:34,   

Updated January. 20, 2017 08:38

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北朝鮮が連日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の脅威を高める中、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が今年初めて軍部隊を視察した。北朝鮮の朝鮮中央通信は19日、金委員長が北朝鮮軍233軍部隊の直属中隊を訪れ、戦いの準備と訓練の実態を点検したと報じた。233軍部隊は、2004年に金正日(キム・ジョンイル)総書記がカモ農場を訪れた際、初めて伝えられた部隊で、どのような任務を遂行するのか確認されていない。

金委員長は今年になって約10日間、平壌(ピョンヤン)かばん工場、金正淑(キム・ジョンスク)平壌製糸工場、柳京(リュギョン)キムチ工場、金山浦(クムサンポ)塩辛加工工場、金山浦(クムサンポ)水産事業所を相次いで訪れ、「愛民」指導者を強調することに力を入れた。これまで経済現場だけ姿を現した金委員長が軍部隊の視察を始めたことで、軍事的挑発の前兆ではないかと懸念されている。

軍部隊を視察した金委員長は、戦闘準備強化を注文した。さらに「兵士の生活を親の心情で温かく見てあげ、軍人が訓練に全身全力を尽くせるようにしなければならない」とも述べた。軍の士気をあげるための発言と見える。

金委員長のこの指示は、7日に両江道(ヤンガンド)で新入兵士が小隊員7人を射殺した事件が発生したことと無関係ではなさそうだ。北朝鮮事情に詳しい消息筋によると、恵山(ヘサン)税関警備小隊で昨年入隊した兵士が歩哨交代時間に遅れたという理由で副小隊長からひどい暴行を受け、その場で小隊長と副小隊長、兵士ら7人を射殺した。

一方、北朝鮮は、兵役忌避が蔓延していることを受け、今年から卒業前に学校で入隊対象者への身体検査を行っていると、米国の自由アジア放送(RFA)が19日、報じた。力のある親が賄賂を渡して健康証明書を偽造して子供を軍にやらないために取られた措置と見える。



周成河 zsh75@donga.com