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絶滅危機種カワウソがソウル都心で発見

Posted January. 19, 2017 07:07,   

Updated January. 19, 2017 07:23

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絶滅危機野生生物1級であるカワウソ(天然記念物第330号)が、ソウル都心で初めて発見された。

漢江(ハンガン)流域環境庁は、ソウル広津区(クァンジング)千戸(チョンホ)橋の北端でカワウソ家族4匹が見つかったと、18日明らかにした。母1匹と子3匹で、1973年に八堂(パルダン)ダムの建設で漢江上下流の生態系が断絶された後、ソウル都心部の漢江で初めて発見されたカワウソだ。

カワウソの存在は、昨年3月、とある市民の通報で初めて伝わった。漢江の支流であるタンチョンでカワウソを見たという通報が寄せられたのだ。漢江流域環境庁は4月から、漢江八堂ダムの下流から河口までの計92キロにわたる区間をくまなく調べ、4ヵ月間にわたる精密調査の末、8月、千戸橋北端周辺でカワウソの排泄物や餌活動の痕跡を見つけた。

すぐにその周辺に無人カメラ10台を設置したが、カワウソの実物をとらえることは容易ではなかった。二ヵ月間の撮影にも糸口が見つからなかったが、昨年10月、一台のカメラにカワウソの子1匹が映った。そして、今月2日、雌1匹と子3匹がそのまま撮られ、カワウソ家族の存在が確認された。

元々漢江流域に広く分布していたカワウソは、水質汚染や毛皮のための乱獲によりその数が激減したが、八堂ダム建設後は、上下流の移動まで断ち切られて、漢江下流である都心付近では、40年以上もその姿を見ることができなかった。今回調査に参加した韓国カワウソ研究センターのハン・ソンヨン所長は、「漢江河川生態系の最上位捕食者として生態健康性を示すカワウソが生息していることは、この周辺の生物多様性が大幅に改善されたことを意味する」と語った。

漢江流域環境庁は、今回発見されたカワウソ家族は、「岩寺(アムサ)〜高徳(コドク)〜彌沙( ミサ)水辺湿地」を生息地としており、八堂ダム下流の南北端を行き来しながら生活していると分析した。



李美智 image@donga.com