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文在寅氏、THAADと改憲で「戦略的曖昧性」

文在寅氏、THAADと改憲で「戦略的曖昧性」

Posted January. 18, 2017 08:31,   

Updated January. 18, 2017 08:31

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野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が17日、在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備と関連して、「(THAAD配備を)取り消す、あるいは強行する、というそのような立場ではない」とし、「得失が交差する問題なので、全体を総合して議論しなければならない」と述べた。THAAD配備について発言が変わったと言われないよう、再び戦略的曖昧性を強調したのだ。

文氏は同日、ソウル中区(チュンク)の韓国プレスセンターで開かれた対談集『大韓民国に問う』出版記念記者懇談会で、「北朝鮮の核問題の強力な対応の一つとしてTHAAD配備が可能だと考える」としつつも、「公論化が必要だ」と主張した。THAAD配備の賛否に対する明確な立場は示さなかった。

文氏は対談集でも、「THAAD配備に対して韓米間ですでに合意しているため、再び議論することは複雑だ」とし、「しかし、韓国が韓半島問題を主導していかなければならないという立場でTHAAD配備の得と失を具体的に検討する必要がある」と強調した。

 

改憲について文氏は、「内閣制や二元的政府制が理論的に優れた点があっても、韓国の現実に合うのか、大統領制より良いかは十分に検証されていない」とし、「選挙制度の改編と財閥改革が一緒になされるなら、(2012年に公約で提示した)4年重任制に固執する考えはない」と述べた。

しかし、政界のホットイシューに浮上したTHAADと改憲問題で曖昧な立場を取ったことに対して、党内でも憂慮されている。党関係者は、「公論化の手続きを強調したが、ややもすると大統領選候補が『敏感な問題に対して明確な方向性の提示がない』という批判を受けかねない」と指摘した。

一方、文氏は「金鐘仁(キム・ジョンイン)前代表との対立をどのように解決するのか」という質問には、「共に進みたい」としつつも、「対立を解決する特別な方法はない」と対談集で明らかにした。また、「金前代表が『共に民主党』の政治綱領、政策に忠実なら、それで十分だ」と付け加えた。昨年の4・13総選挙後に遠ざかった2人の関係を強いて修復しない考えのようだ。文氏側関係者は、「無理に関係を修復するよりも、選挙前後に金前代表と自然に政策協力ができるだろう」と話した。



韓相準 alwaysj@donga.com