コメディ小説を主に書いていたブラッティ氏は、米メリーランド州に住む14歳少年の悪魔ばらいの儀式についての米紙ワシントン・ポストの記事を参考にして1971年に小説『エクソシスト』を出版した。同書が1300万部も売れ、一気にホラー小説の巨匠となった。当時、ブラッティ氏は「書き終えた瞬間、大ヒットを直感した」としながらも、「もはや私にコメディを期待する人はいなくなった」と寂しさをも吐露した。
小説が映画化されると、脚本を執筆し、1974年にアカデミー賞の脚色賞を受賞した。1967年、母親の突然の死去後、ローマ・カトリックにのめり込み、悪魔の存在をはじめ霊的な対象を深く探求したという。ブラッティ氏は生前、「神は存在し、宇宙万物は最後には自ら幸せな結末を結ぶことになる」と語ったと、米紙ニューヨーク・タイムズは伝えた。
黃仁贊 hic@donga.com