1996年4月に生まれたアリが満20歳でトッテナムと「サッカー本家」イングランドの希望として浮上している。
ナイジェリア移民2世で英国南東部のミルトン・キーンズで生まれたアリは、故郷のチーム「MKドンズ」(3部リーグ)アカデミーでサッカーを始めた。2012~2013シーズンにMKドンズでプロデビューし、2015年にトッテナムに移籍した。同年5月までMKドンズにレンタルされていたアリは、昨シーズンにトッテナムに合流するや否や主力の座を勝ち取り、リーグ戦33試合で10得点9アシストと大活躍した。イングランド・プロサッカー選手協会(PFA)が選定した「2016ヤングプレイヤー賞」も受賞した。
トッテナムで2シーズン目を迎えているアリは、技量が一段とアップグレードされた。11日現在、リーグ戦19試合で10得点を記録している。ケインとチーム内得点ランキング1位に並んでいる。EPLの1シーズン最多記録となる14連勝に挑んだチェルシーの足を引っ張ったのもアリだ。5日のチェルシー戦で2ゴールを決め、2-0の完勝をけん引した。
3試合連続で複数得点を挙げたアリは、この日でEPLデビュー56試合で20点目を挙げた。これはデイビッド・ベッカム(90試合)、フランク・ランパード(140試合)、スティーブン・ジェラード(169試合)らEPLの伝説のMFたちを大きく上回る記録だ。トッテナムのポチェッティーノ監督は、「10年後にはインランド最高の選手になっているだろう」と褒め称えた。
恐ろしい勢いで成長しているアリに、他リーグからのラブコールが相次いでいる。フランス・リーグ・アンのパリ・サンジェルマンがアリ獲得のために「資金」を用意したという報道があった。また、スペインのラ・リーガーのレアル・マドリードとFCバルセロナがアリに注目しているという情報も流れている。
これに中国のスーパーリーグのクラブが週給で最高100万ドル(約12億ウォン)までオファーする意向を示しているという報道もあった。アリは、昨年9月に週給6万ポンド(約8710万ウォン)で2022年まで再契約したが、中国の金満クラブは巨額の移籍金も甘受する構えだ。
李承鍵 why@donga.com