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7世紀韓半島の「半跏思惟像」、京都の寺で発見

7世紀韓半島の「半跏思惟像」、京都の寺で発見

Posted January. 09, 2017 08:30,   

Updated January. 09, 2017 08:31

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京都の小さな寺で、6世紀から7世紀ごろに韓半島で作られたと推定される国宝級の仏像が発見された。7日、NHKによると、最近、大阪大学や東京国立博物館の研究者が京都市左京区の妙傳寺の「半跏思惟像」を鑑定したところ、額に刻まれた模様や装飾品の龍のデザインなどが三国時代や統一新羅初期に韓半島で作られた仏像と一致することが明らかになった。

X線を当てて仏像の金属の成分を詳しく調べた結果、銅が90%、スズが10%で鉛はほとんど含まれていなかった。NHKは、「こうした割合は日本や中国の仏像にはなく、7世紀ごろに韓半島で作られた仏像である可能性が極めて高い」と伝えた。

7世紀は日本に仏教が伝わってまもない時期だ。これまで江戸時代(17~19世紀)のものと思われていた仏像の製作時期が6、7世紀になれば、大変重要な仏像になる。大阪大学の藤岡穣教授はNHKに、「韓国では国宝級となる最高レベルの仏像で、こうした仏像が見つかったことは大きな意味がある」と評価した。高さ50センチほどのこの仏像がどういう経緯で1477年に建てられた妙傳寺に伝わったかは分かっていない。

 

妙傳寺の本尊に安置されていた仏像は盗難のおそれのため最近博物館に場所を移した。妙傳寺は、3Dスキャナーなど最新技術を活用して本物そっくりの複製品を寺に安置している。



張源宰 peacechaos@donga.com