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北朝鮮、駐エジプト大使を急きょ帰国させた理由は

北朝鮮、駐エジプト大使を急きょ帰国させた理由は

Posted December. 07, 2016 08:27,   

Updated December. 07, 2016 08:31

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国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議2321号が制裁対象に指定したパク・チュンイル駐エジプト北朝鮮大使(62)が決議案発表直前の先月中頃、突然家族を連れて平壌(ピョンヤン)に戻ったことが6日、確認された。北朝鮮はすでにパク氏の後任を内定してエジプト政府に通知し、アグレマン(駐在国の任命同意)が進められている。

北朝鮮が、先月30日の安保理決議案採択直前にパク氏を急きょ帰国させたのは、現職大使が安保理制裁名簿に名前が載る初めての事態を避けるためではないかと見られている。パク氏は別の任地に発令されることなく平壌に戻ったという。パク氏の後任は年内にカイロに赴任する予定だ。結局、安保理はすでに平壌に戻ったパク氏をエジプト大使の肩書で制裁名簿に載せたことになった。

パク氏はエジプトで兵器を不法販売する朝鮮鉱業開発貿易会社(KOMID)を支援した疑いですでに3月に米政府が独自の北朝鮮制裁の対象とした「要注意人物」だ。北朝鮮外交官の身分を装ったKOMIDの職員2人が3月に不法兵器取引の疑いでエジプトから追放された時、パク氏も追放されるのではないかと言われていた。

今年11月の米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選した後、米国に接近しているエジプトがパク氏の存在を負担に感じて北朝鮮に事前に交代の信号を送ったという見方もある。エジプトのシーシー大統領は、世界の首脳の中で最初にトランプ氏に当選を祝った。安保理非常任理事国のエジプトは、今回の国連の北朝鮮制裁決議にも賛成票を投じた。政府当局者は、「パク氏が公式に追放されたのではないが、エジプト政府が交代を要請したのかも知れない」と話した。



趙東住 djc@donga.com