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[社説]検察は崔順実の娘チョン・ユラの召喚を遅らせるな

[社説]検察は崔順実の娘チョン・ユラの召喚を遅らせるな

Posted November. 15, 2016 09:46,   

Updated November. 15, 2016 09:46

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崔順実(チェ・スンシル)容疑者の娘チョン・ユラ氏(20)は、所謂崔順実ゲートのいたるところに登場する。検察は13日、チョン氏の乗馬訓練支援のため35億ウォンを送金した疑惑がもたれている三星(サムスン)電子の朴商鎭(パク・サンジン)社長を呼んで取り調べを行った。朴槿恵(パク・グンヘ)大統領のスポーツ界不正撲滅指示や文化体育観光部局長・課長の左遷人事は、チョン氏が全国乗馬大会で2位に終わったことへの崔容疑者の不満から始まった。チョン氏は2015年、梨花(イファ)女子大学に特別恩恵を受けて入学したという疑惑も持たれている。

にもかかわらず、検察はドイツにいるチョン氏を召喚していない。崔容疑者が検察で取調べを受けるために帰国した当時、崔容疑者の弁護士は、「わずか20歳の娘が世間から厳しい批判を受けることに、母として胸が痛むので、寛容な姿勢を示してほしい」と語った。検察が娘を呼ばない見返りとして、崔容疑者の帰国を促したのではないかと、疑いたくなる。崔容疑者が容疑を否認する状況で、検察が容疑を確認できるチョン氏の召喚を急がないのは納得できない。

検察は最近、大手企業のトップらを呼んで、ミル・Kスポーツ財団募金過程の強制性を追及したが、トップらから、「歴代政府時代から、政府が推進する事業に資金を拠出することがあった」という以上の答弁は引き出せなかった。トップらを圧迫する証拠すら確保できないまま、崔容疑者の起訴前に朴大統領の捜査まで終えるという無理な日程が招いた事態だ。検察がこのように杜撰な捜査を行えば、朴大統領が先月、閣議でミル・Kスポーツ財団の基金募金について、「複数の企業を、意を集めて作ったのが二つの財団だ」と言及したレベルを超えられなくなる懸念もある。

与野党は昨日、崔容疑者を巡る別途の特別検事に合意した。特別検事(特検)は、最大野党「共に民主党」や野党「国民の党」の二つの野党が合意して推薦することにした。特検は、チョン・ユラ氏のほか、崔容疑者の実姉であるチェ・スンドゥク氏や姪であるチャン・シホ氏も取り調べなければならないだろう。検察の捜査結果が、大統領がひいていたガイドラインから脱することができまま特検に渡り、検察が大恥をかかされることになるかもしれない。



송평인기자 ソン・ピョンイン記者 pisong@donga.com