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[社説]検察捜査が朴大統領の作った垣根の中だけで行われてはならない

[社説]検察捜査が朴大統領の作った垣根の中だけで行われてはならない

Posted November. 03, 2016 09:41,   

Updated November. 03, 2016 10:17

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検察特別捜査本部が2日、崔順実(チェ・スンシル)氏に対して職権乱用と詐欺未遂容疑で拘束令状を請求した。安鍾範(アン・ジョンボム)前大統領政策首席秘書官と共謀してミルとKスポーツ財団設立資金を大企業から得たということだ。崔容疑者の個人会社であるダブルケイが能力もなくKスポーツに2件の研究を依頼し、計7億ウォンを受け取ろうとしたことは詐欺未遂と見た。検察はひとまず同じ容疑で崔容疑者を拘束し、本格的な捜査に入る。

 

検察が崔容疑者を緊急逮捕した後も崔容疑者の新たな疑惑が次々に提起されている。ダブルケイは平昌(ピョンチャン)冬季五輪組織委員会が昨年12月、開・閉幕式の工事業者を選定した後、スイス建設会社と提携してこの工事を横取りしようとした疑惑も提起された。この過程で安前首席秘書官と金鍾(キム・ジョン)前文化体育観光部第2次官が助演役をし、金鍾徳(キム・ジョンドク)前文化体育環境部長官が圧力を加えたという。できて1年も経たないダブルケイが、崔容疑者が朴槿恵(パク・クンへ)大統領をバックに1500億ウォン規模の平昌五輪施設工事の受注まで狙ったというから、五輪まで崔容疑者によって汚染されるところだった。

三星(サムソンが)昨年9、10月、崔容疑者の母娘が所有するドイツのスポーツコンサルティング会社コレスポーツと280万ユーロ(約35億ウォン)のコンサルティング契約を結んだことも明らかになった。ドイツで10億ウォン以上の馬に乗って訓練した選手は、崔容疑者の娘一人だ。三星は、大韓乗馬協会の会長として有望株を育成するために支援したと説明したが、2つの財団に計204億ウォンを出しながら35億ウォンを再度支援したことは、三星の自発的意志なのか、崔容疑者が三星の手首を捻った結果なのか、はっきりさせなければならない。

「崔順実ゲート」の核心は、大統領の陰の実力者が行った絶対的な国政壟断だ。検察は、崔容疑者が国政壟断を犯した力の背景である朴大統領の捜査には口を閉じている。「朴槿恵-崔順実共同政府」という皮肉が出るほどなのに、検察捜査が朴大統領が作った垣根の中で回るだけなら、国民は決して容認しないだろう。