Go to contents

[社説]大統領府を我が家のように出入りした崔順実、朴大統領は説明せよ

[社説]大統領府を我が家のように出入りした崔順実、朴大統領は説明せよ

Posted November. 02, 2016 07:16,   

Updated November. 02, 2016 07:38

한국어

朴槿恵(パク・クンへ)大統領の「陰の実力者」崔順実(チェ・スンシル)氏が政権発足から最近まで大統領府の正門を通じて検査なく出入りしたと報じられた。ハンギョレ新聞によると、大統領府第2部属のイ・ヨンソン行政官が、大統領府所有の車で崔氏の自宅や事務所などに行って崔氏を乗せて統領府に入り、出る時も行き先まで運転したという。李行政官は、江南(カンナム)の秘密ブティックで崔氏が朴大統領の服を選ぶ時、携帯電話を自分のワイシャツで拭いて渡した公職者だ。

李哲聖(イ・チョルソン)警察庁長官も1日、国会で、「(崔順実氏を)乗せたのか乗せなかったのかは知らないが、大統領府の車両が大統領府の本館に行く時は検査しない」と崔氏の出入りを事実上認めた。朴大統領就任初期、崔氏が乗った車を検査して問題になり、警察の警備責任者が左遷にあったという話もある。それからは崔氏が乗った車は制止されなかったという。

このような事実にもかかわらず、朴大統領は大統領府の人々を含め国民をまんまとだました。先月21日、国会国政監査で李元鐘(イ・ウォンジョン)大統領秘書室長(当時)は、崔氏の出入りについて、「見たことも聞いたこともない。私が知っている限りではない」と否定した。朴大統領は、鄭允会(チョン・ユンフェ)陰の実力者疑惑が起こった2014年12月7日、セヌリ党指導部を大統領府に招待し、「大統領府に実力者がいないため、(私が育てる)珍島(チンド)犬が実力者という話がある」と述べた。崔氏が一体何様で、秘書室長を案山子にし、歴代政府で大統領夫人を補佐した第2付属室で崔氏の世話までしたというのか。

大統領府の鄭然国(チョン・ヨングク)報道官は1日、「全く確認されていない疑惑が数えきれないほど量産され、外信まで加減なく書き写している」とメディアを批判した。盗人猛々しいとはこのことだ。朴大統領が「主に演説・広報分野で助けを受けた」と言った対国民謝罪も嘘であることが明らかとなった。崔氏の国政壟断がどこまでか分からないほどだが、大統領と大統領府は真実を隠している。国民が納得できず、「集団鬱憤」に陥ったという精神科医師の診断が出そうだが、大統領府の人々はメディアのせいにしている。

「崔順実ゲート」は、朴大統領が崔氏を大統領府に出入りさせ、力を与えたために可能だった。朴大統領は元老と会った席で、「私が邪教を信じているという話まである」と嘆いたという。邪教という表現がそんなに悔しいなら、法と原則、愛国心を強調していた朴大統領が一体、崔氏と父親の崔太敏(チェ・テミン)氏にどんな負い目を持ち、何の弱点を握られたため、このように振り回されたのか。大統領のプライベートであっても、そのために国民皆が衝撃と屈辱を受け、国政が麻痺する状況に至ったため、朴大統領は国民が納得できるよう説明しなければならない。これも崔氏に尋ねるなら、残された任期に何の意味があろうか。


ハン・ギフン記者 eligius@donga.com